公開日:2016年06月15日

針灸・マッサージの同意書ですが

今日の振り返りカンファの資料、今必至につくっていますが・・・・・・間にあうでしょうか?

 

こんにちは。

突然ですがマッサージ、鍼灸の同意書について皆さんどうしているでしょうか。訪問診療していると介護保険の制約があるからか、医療費補助の身体障害の制度があるせいか、とにかく同意書の記載を求められることが勤務医の時より多くなった気がします。同意書の記載、本当に必要な人には書きますが場合によっては「これまでの先生が全身マッサージOKって記載してくれていたのに何で先生は書いてくれないの?」ってやりとりでてきます。

同意書見たことあると思いますがこんなやつです↓

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訪問マッサージや針灸についての現状の問題点は①施術者側からみたアセスメント、評価と今後どうアプローチしていくのかが医師には全く不明であること②効果についても報告がないこと(札幌で自主的にモニタリングして報告しているところは1,2事業所でしょうか)③施術対象外の人、部位でも同意書記載を求めてくる業者が圧倒的に多いこと、などかなと個人的には思っています。きちんとしている事業所もあるとは思いますが、正直いつも求めらえるのは同意書への記載のみで何をしているのか全くみえてこないのが医師の本音ではないかと思います。

最近ですが、明らかに保険の適応外の病名でこれまで受けていたマッサージの同意書についてあるご家族から同意を求められました。保険適応外であるので自分はかけない旨お伝えしたところ、書いてくれていた他の先生のところに同意書もっていきますとのこと・・・・うーん、どうなんでしょうかね・・・・・・

とぐちっぽくなりましたが本日の気になる医療ニュースです。針灸・マッサージの保険請求に加えて医療費の増大、くわえて介護保険給付の増大、国家財政はどうなるんでしょうか・・・・記事では要介護1・2で全体の給付の65%を占めるとありますが今後ここの締め付けが厳しくなるのは明らかなような気がします(自分が行政側の立場なら今年中に検討委員会たちあげ→有識者からの提言って形で削減の方向性を強力にうちだしますかね、記事中に書いてある通り結論ありきの議論が始まると思います)

さて皆さんは医療や介護などの社会保障費の給付と負担についてどう考えますか?

 

m3.comより

介護給付費8・9兆円 認定者600万人超える https://www.m3.com/news/general/433009

行政・政治 2016年6月14日 (火)配信共同通信社

 厚生労働省は13日、2014年度の介護保険事業状況報告を発表した。介護サービスの利用者負担(1割)を除いた給付費は、前年度比4・6%増の8兆9005億円で、介護保険制度が始まった00年度から毎年増え続け、当初の2・7倍になった。厚労省は年末までに制度改革案をまとめる予定で、給付費抑制の議論が激しくなりそうだ。

15年3月末時点の要介護認定者は前年同期比3・8%増の606万人で、初めて600万人を超えた。

給付費の中で最も多かったのは訪問介護などの居宅サービスで4兆5765億円。特別養護老人ホームなどの施設サービスは2兆8506億円だった。65歳以上1人当たりの給付費は全国平均で27万円。利用者負担も含めると、全体の費用額は前年度比4・4%増の9兆5783億円だった。

要介護認定は、必要度に応じて要支援1~2、要介護1~5の7段階に分かれているが、比較的軽度な要支援1から要介護2までの人が全体の65%を占めた。最重度の要介護5の人は9・9%だった。

高齢者人口に占める要介護認定者の割合を都道府県別に見ると、最も高いのは和歌山県の22・1%、最も低いのは埼玉県の14・1%だった。全国平均は17・9%。