公開日:2018年03月19日

必見!知っておきたい脳血管障害の患者さんの在宅療養についてのポイント【脳梗塞、くも膜下出血、脳出血後遺症など】

こんにちは、札幌の脳神経外科専門医で在宅医@今井です。

脳血管障害の患者さんの在宅療養についてのポイントって何でしょうか?色々あるかと思いますが今回は在宅医かつ脳神経外科医からみて、脳梗塞やくも膜下出血、脳出血などの各病状毎に書いてみたいと思います。

<くも膜下出血後遺症>

①脳出血や脳梗塞の患者さんと異なり基本的にはクリッピングやコイリングなどの処置されているため再発リスクは小。診療側にとっても付き合いの長い患者さんとなります。それは患者さんと家族にとっては療養が長期間となることを意味しています。

②家族の介護負担が長期になることが多いためできるだけショートステイは利用した方がいいでしょう。若年者の方であればほぼ必須かと思います。

③mRS2、3の人は年齢にもよりますがリハビリでの改善効果、もしくは維持効果が比較的大きく認められるためデイケアもしくは訪問リハの対応は必須と思います。うまくリハ職を利用したいですね。

④高次脳機能障害や前頭葉機能障害による抑うつや発動性の低下に対しては薬物治療はもちろん必要ですが、②と同じ理由からデイなどの通所を積極的に利用していきたいですね。

⑤シャント管理が必要なこともありますのでそれもしゃんと(ちゃんと)しないといけないですね・・・・・なんちゃって・・・

⑥状態が落ち着けば訪問診療ではなくて通院での対応も十分可能となる場合もあります。

<脳梗塞後遺症>

①基本的にベースに糖尿病や脂質異常症などがあることが多いため再発のリスクが高く病状変化の可能性が高いです!再発リスク大、要注意です

②繰り返し梗塞、特にラクナ梗塞を起こしていると高確率で仮性球麻痺を起こし発嚥下機能障害がおこります。そのためSTさんの導入をタイミングよく入れる必要があります。また脳幹梗塞の患者さんも同じですね。逆に訪問でSTさんいない地域だと在宅療養の質の担保、というか患者さんの生活の質の担保って結構厳しいかも知れません。

③こちらもOT、PTさんなどのリハビリ職の介入は必須だと思います。

④高齢の患者さんでは悪性腫瘍の合併や転倒などのリスクも高いため抗血小板薬の合併症にはよく注意が必要ですね。

⑤排便管理などは訪問看護が必要になる場合も多いですが単位的に利用が難しいのであればデイで対応してくれるところを探すのも必須でしょう。

⑥ショート利用はくも膜下出血の患者さんと同じくらい必須、とはまでは言わないですね。

<脳出血後遺症>

①このタイプもやはり血圧管理は重要。再発予防は必須。ただ梗塞よりは再発の頻度少ない印象です。でもこれは完全に経験談かも・・・

②他はあんまり特徴的なことないかも知れないっす。大体梗塞と同じですね・・・

 

いずれも共通しているのは

 

などでしょうか。

さらに勇美財団から以下のテキストがでていたんで是非参考にしてみてくださいね~。

勇美財団より 脳血管障害の在宅管理 http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/textbook/pdf/4-6.pdf

 

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