公開日:2017年03月07日

求められる役割の変化

今日は南区方面への診療予定です・・・・

 

こんにちは、昨日は夜間から深夜にかけての往診依頼・・・久しぶりに札駅の近くを運転しました。ごう先生のところに勤務していた時はよく創成川沿いのここら辺走っていたんですが、やっぱり宮の森の住宅街とは違った夜景の華やかさがありますね。

↓エスタやJRタワーホテルは夜でもきれいです(写真が下手っていうのは勘弁で)

2

↓ちなみに豊平川も上から見るときれいですね。

1

 

さて本日は早々に気になる医療記事を2つばかり紹介したいと思います。一つ目はこちらです。皆さん知っていましたでしょうか?

BLOGOSより http://blogos.com/article/212641/

セルフメディケーション税制がスタート 医療費控除拡大も74.3%が「知らなかった」

1月からセルフメディケーション税制がスタートした。納税者にとって減税になる制度だが、その認知度は低いようだ。

セルフメディケーションは「自主服薬」という意味の言葉で、WHO(世界保健機関)は「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義している。セルフメディケーションを推進して、国民の自発的な健康管理や疾病予防の取組を促進することは医療費の適正化にもつながる。

1月から医療費控除制度の特例として、「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」がスタートした。昨年までの医療費控除制度では、1月1日から1年間に支払った医療費の額が10万円を超えないと控除を受けられなかった。しかし、セルフメディケーション税制では、健康診断を受診するなど健康の維持や予防に取り組んでいる人が、対象のOTC医薬品を1年間で1万2,000円を超えて購入した場合、8万8,000円を上限に所得控除を受けられる。OTC(Over The Counter)医薬品とは、薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されている市販薬のこと。セルフメディケーション税制対象のOTC医薬品は厚生労働省のホームページで確認でき、2月14日時点で1,601品目が該当する。

厚生労働省がホームページで公開しているモデルケースによると、課税所得が400万円の人が、対象の医薬品を年間2万円購入した場合、下限額の1万2,000円を上回った8,000円が課税所得から控除される。減税額は所得税(税率20%)が1,600円、個人住民税(税率10%)が800円で、あわせて2,400円となる。ただし、従来の医療費控除制度と同時に利用することはできない。

このようなメリットのある税制についての認知は広がっているのだろうか。インターワイヤード株式会社は、運営するネットリサーチサービスのモニター4,004名を対象に、風邪薬に関するアンケート調査を実施し、その結果を2月22日に発表した。調査期間は12月7日から19日にかけて。

まず、1月1日からスタートしたセルフメディケーション税制について内容をどの程度知っているか聞いたところ、74.3%が「まったく知らなかった」と回答した。一方、「詳しく内容を知っている」は1.9%にとどまり、「およその内容は知っている」が6.3%、「言葉を聞いたことがある程度」が17.5%だった。

続いて、対象となる市販薬を購入し、申請すると所得控除を受けられる場合にどうするかをきいたところ、「ぜひ控除を受けたい」(28.9%)と「控除を受けるのを検討してもよい」(30.9%)をあわせ、59.8%が控除を受ける意向を示した。一方、「あまり控除を受けたいと思わない」(8.4%)と「全く控除を受けたいと思わない」(6.1%)をあわせ、14.5%が控除を受けることに消極的だったほか、25.7%が「わからない」と回答した。

医療用医薬品から市販薬への代替を進める観点で導入されたセルフメディケーション税制は、納税者にとって減税につながる制度だが、認知度はまだ低いようだ。

 

現時点ではまだまだ普及はしていませんが将来的なかかりつけ薬局制度にむけて、国は税制面でもしっかりと対策をしてきていますね。このBLOGOSさんの記事、内容としても良くわかりやすかったので紹介しますのでご一読ください。ただ先々問題になるかもしれないなって個人的に思っているのは、これだけどんどんかかりつけ薬局制度が将来的に進んでいった場合、OTC薬勧められて服用した時に何かあったときの場合の責任の所在・・・・繰り返しますが医師はある程度病院で判断して指示をする(責任をとる)業務をしているので大丈夫ですが、薬剤師さんがどこまでこの業務(と対になる責任)を受け入れるのか、良く考えないといけない問題かと思います。

 

また同じような感じの記事ですが、第13回 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会 の資料を確認してください。

第13回 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000153949.html 資料 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000153953.pdf

11

2233

えぇ、ここでも気になるのは最後の3枚目の内容です。文字とすると

【柔軟なタスク・シフティング、タスク・シェアリング】
○  看護師に求められる医療行為は、実際は医師の指示下であれば幅広く実践可能であるが、タスク・シフティングが十分進んでいない。今後、看護師がより広い業務を行うためには、看護教育や看護管理者の理解、活躍する看護師のモデルが重要。
○  タスク・シフティングを推進するためには、診療報酬をはじめとしたインセンティブの設定が重要。
○  医療、介護、生活に多面的に対応できる人材を養成するためには、看護師、社会福祉士、介護福祉士がそれぞれの強みを共有できるような仕組みが必要。
○  医療・介護の生産性・付加価値を向上する過程で、介護職員にタスク・シフティングを進めていくことにより、介護職員の負担やリスクが増すのではないか、と不安を持たれないようにすることが重要。
○  医師が権限を委譲しないことが原因でタスク・シフティング、タスク・シェアリングが進まない場合の対応も検討が必要。

と書いてあります。この内容・・・・・多分多くの医師はこれをみて何を言いたいかっていうと

タスクシフティングは責任のシフトも同時に行われてこそ本当の意味でのタスクシフトとなる>ってことじゃないでしょうか。確かに僕がみてきた訪問看護師さんの中には医師と同レベル、または医師以上の判断ができる人もいました。ただその割合って看護師さん100人いたらいいとこ2、3人かなと思います。きちんと在宅でやる気のある医師を増やすにはどうしたらいいか、そちらを考えた方が結果として医療の質的には担保される結果となるのではないかと思います。

看護師さんの仕事って医療処置をすること?看護のケアをすること?求められる役割の変化は時代によってあるのは当然ですが、いずれにせよこの問題はきちんと議論がないままで進むのは非常に危ういような気がします・・・皆さんはどう考えますか?

 

 

でもどんどん地域には看護師さんや薬剤師さん、でてきてほしいですよねー