公開日:2017年04月11日

公文書からみる医療の将来についての検討⑦

4人目の子供がようやく首がすわってきました。時間がたつのが早いです・・・

 

こんにちは、今日も公文書からみる医療の将来についての検討の⑦です。こっからの内容が一番大事じゃないかと個人的には思うのでゆっくり見ていきたいと思います。高い生産性と付加価値を生み出す、の中身からです。①タスクシフティング・・・・・・の内容について。

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気になる文章抜粋するとまずはP33の頭、「① タスク・シフティング/タスク・シェアリングの推進 個々の従事者の業務負担を最適化しつつ、医療の質を確保する方法の一つとして、同じ水準の能力や価値観を共有した上で、医師-医師間で行うグループ診療や、医師-他職
種間等で行うタスク・シフティング(業務の移管)/タスク・シェアリング(業務の共同化)を、これまでの「チーム医療」を発展させる形で有効活用すべきである。ただし、患者のプライバシーには配慮しつつ、患者情報や診療情報を職種間で共有し、カンファレンス等を通じ
て個々の患者の留意事項等を把握した上で、責任の所在を明確にするという観点を欠くことがあってはならない。」

タスクシフティングに関しては個人的にはある程度これからの高齢化社会を考えると必須だと考えていますが、その質の担保と責任の所在をどうするかが一番大事ではないかと思います。そういう意味ではこの文章で赤線部分がきちんと言及された点は評価していいのではないかと思います。

2つ目、P33「グループ診療は、地域や病院の患者を複数の医師が共同で担当することにより、一人の医師に患者が集中し、過重労働や医療安全のリスクが生じることを防ぐ効果的な手法である。例えば、主治医・副主治医制等の担当制のほか、在宅等の当直機能を委託によりシェアする事例を参考に、地域の実情に応じた方法を選択するべきである。」

これは在宅のバックアップへの言及であり、至極真っ当な内容かと思いますが一応こう考えているんだなってことでとりあげてみました。

3つ目、看護師さんについての言及です。P33から34「看護師については、医師の指示の下、一定の医行為を行うことは現行法上可能である。このため、かつてから通知等を通じて看護師の行うことができる行為の範囲の明確化等を行ってきたが、2010年に設置された「チーム医療推進会議」の検討を踏まえた2014年の法改正により、2015 年 10 月から、看護師の特定行為研修制度が創設・開始された。 現在では、本制度の研修でカバーされている行為のほか、胸腔穿刺 23 、中心静脈カテーテル留置 24 等の医行為まで行っている看護師が活躍する病院も存在することから、その旨を改めて国として広く周知するとともに、こうした事例を積み重ね、定着させ、医師及び看護師の意識そのものを変えていくべきである。  今後のニーズの高まりと実践の蓄積に合わせて、まずは特定行為研修制度の養成数を増やすべく、研修制度の現場の認知度の向上や、より受講しやすいような研修方法・体制の見直しを進めていくべきである。併せて、研修制度の対象となる医行為について、安全性と効率性を踏まえながら拡大し、このような業務を行う能力を持つ人材(例えば「診療看護師25 (仮称))を養成していく必要がある。また、一定の経験・研修を経れば看護師以外の医療従事者が現行の業務範囲を超えて診療の補助を可能とすること 26 についても、引き続き検討を進めるべきである」

特定看護師の分やをどこに求めていくのか、在宅を想定しているのか病院での補助業務なのか、制度をつくるのは反対はしませんがその目的は明確にしたほうが制度設計しやすいと思います。個人的には絶対特定看護師=在宅で活動、ってしたほうが時代としても役割としても納得できるかなと思いますがどうでしょうかね。

 

ここまでは自分としては上記のような感想ですかね。皆さんはどう考えますか?