訪問先で見つける、小さな喜び【在宅医療の現場から】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

今日は少し肩の力を抜いて、在宅医療の「日常」について書いてみようと思います。
在宅医療というと、どうしても「看取り」や「終末期」といった、重たいイメージを持たれる方も多いかもしれません。もちろんそういう側面もあります。でも実際に患者さんのお宅を一軒一軒訪問していると、そこには想像以上にたくさんの「小さな喜び」が転がっていることに気づきます(^^♪
< 玄関を開けた瞬間から始まっている >
今井が訪問診療で大事にしているのは、実は診察室に入る前、玄関を開けたその瞬間からもう診療は始まっている、ということ。
玄関先に置かれた季節の花、丁寧に手入れされた庭、壁に飾られたお孫さんの絵・・・そういうものを見るだけで、その家がどんな時間を積み重ねてきたのかが、なんとなく伝わってくるんですよね。
「あ、今日はチューリップが咲いてますね」なんて一言から会話が始まると、患者さんの表情がふっと緩む瞬間があります。この“ふっと緩む瞬間”が、今井にとってはたまらなく好きなんですよね。
< 小さな喜びのタネたち >
在宅の現場で今井が密かに楽しみにしているものを、いくつか挙げてみると・・・
〇 その家で長年飼われている猫や犬が、診察の間ずっと足元にいてくれること
〇 季節ごとに変わる窓からの景色(札幌は特に四季の変化がはっきりしているので)
〇 患者さんやご家族が「これ、うちで採れたので」と渡してくださる野菜や果物
〇 認知症のある方が、昔の仕事や青春時代の話を生き生きと語ってくれる瞬間
〇 何気ない世間話の中で、思いがけず自分の知らないその地域の歴史を教えてもらうこと
こういう一つ一つは、医療的には何の意味もない「雑談」かもしれません。でも今井は、この雑談の積み重ねこそが在宅医療の本質なんじゃないかと思っています(^^♪
< なぜこれが大事なのか >
病院での診療は、どうしても「疾患」を中心に組み立てられます。でも在宅医療は違って、その人の「暮らし」そのものの中にお邪魔させてもらう仕事・・・だからこそ、その人の生活の中にある小さな喜びを一緒に見つけられることは、実は治療そのものと同じくらい価値があることなんじゃないかなと。
医療者側がそういう小さな喜びに気づける余裕を持てているかどうかは、案外、診療の質そのものにも関わってくる気がしていますが、皆さんのご意見はいかがでしょうか?
忙しい訪問スケジュールの中で、つい効率だけを追いがちになる自分もいますが(笑)、そんな時こそ、意識してこの「小さな喜び探し」を大切にしたいなと思う今日この頃です。
さて今日は外来&病棟&訪問です。コツコツと頑張っていきたいと思います。
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