公開日:2024年03月13日

<医療の現場から>この13年で変わったこと。次の13年で変わること。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

先日3月11日は東日本大震災が起きてから13年目の日でした。当時自分は大学院生として札幌医大で研究しており、起きた時は実験室で以下にネズミの箱が倒れないようにするのかに苦慮してその後医局TVで状況確認、わが目を疑ったことが昨日のように思い出せます。

社会全体でこの13年で本当に色々なことが変化してきました。(変化していない部分も表面上はありますが、内的には確実に変化していると思います。)医療業界、ことに自分の立場、視点からみて感じたこの13年の変化、そして次の13年に何が変わるのかを少しだけまとめてみたいと思います。箇条書きにしますね

 

過去13年で変わったこと

〇在宅医療が普通の医療となった

〇在宅医や訪問看護師、訪問リハ、訪問薬剤師が増加した

〇緩和ケア病院が整備されつつある

〇専門職含め人手不足がさらに深刻化(特に介護系、訪問介護や住宅介護など)

〇経営力のない医療機関の統廃合が進んでいる

〇患者層がより高齢化にシフト

〇少しだけデジタル化がすすんだ

 

さてでは次は「次の13年で何が変わるか」ということを書いてみたいと思います。

次の13年で変わること

〇オンライン診療が対面診療と同じくらい重視される

〇医療を取り巻くデジタルデバイスが大幅に変化

〇FAXがなくなりペーパーレスに(ようやくですが!(^^)!)

〇AIが本格活用。クリニックレベルでは医師の業務が知識ベース業務→対人ベースの業務へ変換

〇モバイルテクノロジーが活用

〇医師の2極化&サラリーマン化

〇かかりつけ医が制度化

〇マイナがベースに完全に普及

〇在宅勤務が一部で当たり前に

〇看護師が慢性期医療の主役に

〇病院の機能がよりシンプルに&統廃合が劇的に進行

〇医療現場に外国人が本格参入

〇居宅の在宅医療が激減し施設の在宅医療がメインに

〇保険診療の給付制限がより厳格に(介護保険も)

 

こんな感じでしょうかね。もっと時間があれば色々書けますが、1記事に時間割けないんで思いつくまま適当に挙げましたよ!(^^)!

次の13年でまた医療の形は大きく変化するでしょう。医療機関に問われることは”医療機関として当然ですが提供する医療の質がどうか”という点だと思います。今は質は千差万別でそれでも医療機関は生き残っていけていますが、次の13年ではそれは厳しくなるでしょうね・・・

 

次の13年は上記のような変化を今井は考えていますよ。皆さんはご自身の業界がどうなると思いますか?

 

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