こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

福岡記念病院の件はその後どうなるのかちょっと興味津々で経過みていましたが、１２月２２日の日経メディカルの記事でなんと理事長や病院側が反論するというあり得ない展開になっています!(^^)!以下どうぞ↓

集団退職の福岡記念病院理事長、「今の総合診療科はいらない」

他の情報からみると記事中では

〇総合診療科は金に汚い

〇原院長は患者想いで土日も無給で「医師として当然なので」病院に出ている

〇こんな科はいらない

とコメントしているようですが、これって本当にダメな医療機関経営の手本のような対応ですね・・・

どんなに当該科がダメだったとしても、正直経営側が内部で解決する努力をすることなく外部にこのようなコメントを出してしまえば、どんなに病院側に正当性があったとしてもその時点で終わりです。誰がそんな病院や組織のために働きたいと思いますか？スタッフマネジメントの観点からも、トラブルシューティングの観点からも絶対にしてはいけない対応だったと今井は考えますよ。

・・・というか土日に無給で診療に来る＝いい医師っていう昭和の判断基準はもう改めるべきです。勤務のものが来て診療するのは当然ですが、休みの医療者は絶対に病院に来るな！、今の医療機関経営者はここまで踏み込んで本当は労務管理をしていくべきだと思います。（ちなみに当院は１７時３０分過ぎたら残業申請だしていないスタッフには全員帰るように伝えています。残るなら残業申請出せ、出さないならすぐに帰れ。このくらい徹底してやっていくべきですよね）

正直経営側と勤務医側の意見が対立することはあり得ます。というか見えている景色が違うので全く同じ意見という方が稀です。その中でも対話を重ねて双方がどこを妥協点にして協力していくのか努力していく、というのが普通の医療機関のあるべき姿かなと・・・

また付け加えて言うとこのように総合診療科の医師がSNSに書き込むということもちょっと悪手、普通の感覚ではないですね。普通の医療機関経営者としては「この当該科の医師達はここでも何か不平不満あればすぐにSNSで公開するのかな」と考えてしまいますね。

泥沼の争いになってきた福岡記念病院の医師大量退職の問題、医療機関経営の貴重な検討症例の機会としてもう少しだけ定点観測していきたいと思います!(^^)!