こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

厳しさをます病院経営について興味深い記事を見つけましたのでご紹介します。１１月１５日の記事です。↓以下ヤフーさんから

光熱費や医療資材高騰　青森県内病院、経営苦境　「診療報酬引き上げを」

文中にあるように固定費が数億あがってしまうと病院経営は正直かなり厳しいですよね。大体病院の利益率が１～５％くらい、つまり売り上げが５０億あったとしても利益として残るのが２、３億なので、費用がそれだけあがってしまうと吸収しきれなくなりますよね。

人件費などは削ることができないので（削ったら退職者続出して存続できなくなります）、かりにこの状況が続けばできることは不採算部門を閉めること、そして事務部門の業務整理、人員整理をさらに進めていくことになります。

不採算部門を閉じることは公的病院では難しいでしょうし、事務業務も正直現在の国のシステム自体が電子化対応していないこともあるので非効率のままであることがしばらく続きますし・・・病院経営は正直どこもかなり厳しいのが実情です。

どこまで医療業界に肩入れして支援するの？って一般の人は思うかもしれませんが、診療報酬改定で病院支援の対策がなされない限りインフレ基調の今後数年のトレンドの中では倒産する病院が続出するでしょう。（もし国が次の診療報酬でプラス改定、補填しないなら、国策として病院倒産⇒ある程度の病院の大規模グループ化を推進させるためと考えてもいいでしょうね。）

どうこの困難なハードルを乗り越えるのか・・・各病院の取り組みには注視していきたいと個人的には考えていますよ。皆さんの周囲の病院、経営状況はどうでしょうかね？？