公開日:2023年10月27日

訪問看護ステーションにおける高齢化問題・・・緩やかな世代交代について考える

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

先日市内の訪問看護ステーション2か所の所長さん+αで情報交換をしながら食事をしたのですが、その中で話題として気になったことはステーションにおける職員の高齢化問題でした。

2か所とも所長さんはすごくしっかりとされており(一人はNP、一人は緩和ケア認定看護師)、若い職員さんが入職してもきちんと教育していける体制はあると思うのですが、如何せん若い看護師さんの入職自体がない、もしくはあっても訪問看護業務が継続しないとのこと・・・40代が一番下の世代、というのも冗談ではなく普通になりつつあります。

 

本州では新卒もしくはそれに近いキャリアの看護師さんの就職先として訪問看護が選択肢にあり、かつそれらの会社ってどちらかというとSNS的にも”キラキラしている”のでZ世代の看護師さん達にとっては魅力的にうつるのでしょうが、まだまだ北海道では新卒での訪問看護は一般的ではないですよね。病棟でキャリアを積んで、その次のステップで在宅、というのが普通の考えかと思います。

(個人的には患者さんのためにもその方がいいかと思います。病棟で集中的に患者さんを看ること、医師や多職種と一緒に働くこと、急性期医療を経験すること、大きな組織で働く感覚を身につけることなどは絶対的に必要だと思います。その経験がなく在宅でも働けますが、正直患者さんのためには・・・だと思います。それらの会社は「新卒でも訪問看護!」って言ってますけど自社利益のためがメインですからね。)

また雪国札幌では冬場の運転のハードルというのも若い看護師さんに忌避される要因の一つになっているのかも知れません。給与、待遇、勤務方法などなど・・・工夫できることはしないといけませんね。

 

 

・・・などなど時代や札幌の状況含めて色々情報交換していましたが、いずれにせよ2所長との会話を通じて”訪問看護ステーションにおいて世代交代を緩やかに進めていく”というのは訪問看護ステーション事業における重要な経営課題になりそうだという認識をもつことが自分はできました。

職員の年齢構成、バランス、現状の事業内容と長期的なビジョン、諸々考えながら入ってくれる看護職員さん誰にするのかを考えていきたいな・・・そう感じましたよ。皆さんの周囲の訪問看護ステーション。年齢構成はどうなっていますか?よければ教えてくださいね!(^^)!

 

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