公開日:2023年08月09日

外来で救急車を受け入れて感じたこと・・・<早く現場の業務を改善し、負担を軽減しなければ!!>

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

先日外来診療中に救急隊から患者さん受けいれの要請がありました。

「職場で倒れて意識はあるけれど頻脈あり、脱水かと思います。熱中症疑いで受け入れてくれませんか?」とのこと。

バイタル異常なしとのことでしたが体温の報告がなかったので一応確認すると38.5℃とのこと・・・・なんか年齢や職場状況(屋内勤務、接客業)を聞いても熱中症っていうよりはコロナ感染の方が疑わしいと思いましたが、救急隊にはいつも在宅医療の現場でお世話になっていたので受け入れることとしました。

10分程のちに救急隊が到着、やはり問診をしても明らかに朝から咳嗽や倦怠感ありとのことでコロナ疑い・・・検査でもちろん陽性となり、点滴含め外来で出来る限りの治療をすることとなりましたよ。

 

上記の経過に関して、以前であれば救急隊がコロナ疑いが明白なのを隠して搬送してきたら「これはルール違反でしょ?ダメだよ!」って思ったかもしれませんが、搬送用紙の片隅に「〇和病院 ✖」「〇一病院 ✖」って書いてあったのも見てしまったこともあり、「救急隊もそれだけ搬送先の医療機関に受け入れてもらうために必死なんだな」と逆に救急隊に対して申し訳なく感じました。

 

本来なら救急隊員さんも「コロナ疑いが強いですが熱中症の可能性もある患者さんを受け入れてくれませんか?」ってきちんと医療機関に報告したいハズです。それができないのは、本当に現場が切羽詰まっているからどうしようもないためそうしているんだろうな、と、現場の疲労感が透けて見えてしまって・・・そうなると救急隊員の方に「情報違う!」なんて怒ること絶対できないですよね?

 

救急医療、隊員さんの現場は皆さんが考えている以上に負担が大きくなっています。現場が頑張ってくれている今のうちに彼らの負担を減らす取り組みを考える、実行する必要があると思いませんか?自分は絶対に限界を迎える前に取り組むべき課題だと確信しています。皆さんのご意見は?

 

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