外来通院されている患者さんが体調悪化→特別訪問看護指示を出すときにかかりつけ医が考えていること
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
外来通院されている患者さんの中には定期的に介護保険で訪問看護や訪問リハが入っている方、それなりにいらっしゃいます。当院の外来が訪問診療の一歩手前の患者さんを診療している、というのもありますし、在宅医療の経験が豊富なので外来でアセスメント→積極的に介護保険の利用を提案している、というのも一因かと思います。
さてそんな看護師さんが既に介入している患者さんが体調不良（脱水や肺炎）になった時、外来通院を連日してもらうべきでしょうか？それとも特別訪問看護指示書を発行して自宅である程度治療してもらうべきでしょうか？
・・・結構難しい判断なんですが、上記が必要になった時にどっちを選択するかを決める時に、今井は下記のような点を総合的に考えています↓
〇患者さんの状態
〇通院の手段とそのための労力
〇家族の負担
〇ACP
〇ケアマネさんとの関係
〇訪問看護のキャパ
〇訪問看護のアセスメント力
〇体調悪化時の次の手段
〇病状改善した後の介入について
〇訪問診療への移行が望ましいかどうか
上記のような点を考えた上で外来通院をしばらくしてもらうか、それとも特別訪問看護指示書を発行し訪問看護師さんに介入してもらうかを考えています。ささっと提案していますが、結構考えることあるんですよね・・
これからは外来通院している患者さんでも容易に体調変化することがあります。体調悪化→すぐに入院！！とするのでなく、かかりつけ医はうまく訪問看護を利用しながら患者さんが自宅で過ごせるように外来でも在宅でも診療していく必要がある・・・今井はそう考えていますよ。
皆さんの周りのお医者さん、かかりつけ医は訪問看護師を上手く使ったり特別訪問看護指示書を書いたりしてくれそうですか？高齢者の場合は医療のみならず介護や在宅医療全般のことまで考える必要があるのでそんな医師をうまく使ってくださいね!(^^)!
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