公開日:2022年10月22日

今から<外来専門>や<在宅専門>で開業する先生は10年後、将来の社会保障制度をきちんと予想していますか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

先日とある開業を検討している勤務医の先生と話をしていたのですが、その先生から「先生はいい時期に在宅医として開業しましたね~」って何気ない一言が会話の中で出てきました。

外から見れば、また2022年の現時点から振り返ると確かに2011年頃に在宅専門医として開業したのは”いいタイミング”だったのかも知れませんが、それは”今”だから言えることでありその時は未来がどうなるかなんて誰にも理解できないですよね!(^^)!ただ自分には10年後の2020年頃までにはどうしようかというビジョンは開業当初からありましたし、社会保障制度もそれまでは変わっても大丈夫だろう、との思いもありました・・・

 

さてちなみにその先生は現在在宅医としての開業をするのか、それとも外来専門で単科の専門医としてやっていくのかを迷っていて自分に食事をしながら相談していたのですが、自分としては「今から開業するのであれば自分としては両者ともお勧めしませんよ」とお伝えしましたよ。

 

今から<外来専門>や<在宅専門>で開業する先生は10年後、将来の社会保障制度をきちんと予想していますか?

 

医師の働き方改革、タスクシフト、医師の地域枠勤務や需給状況、その他社会保障制度全般からみた医療提供体制の問題と国が目指している方向性、財源・・・・諸々考えると<外来専門>や<在宅専門>は国が目指す方向性とはニュアンスが異なることが明確に理解できると思います。

ではどのような開業形態がベストなのか・・・・書かなくてもいいのですが一応自分が彼にお伝えした内容を以下に記載すると

「これからはかかりつけ医が2040年までは主流となるのは間違いなし。(余談ではまた2000年代~2020年までは病院医療(経営)受難の時代だったけれどかかりつけ医のクローズアップとともに病院医療もともに再考される時代が来ると思うよ、ともお伝えしました)

現時点で開業するのであれば目座すべき方向性は①4,5名の複数医師体制を確立すること②小児~老人まで、予防~緩和ケアまで地域全体をみることができるプライマリーケア体制を構築すること③どこかの段階でオンライン診療に取り組むこと④外来と在宅医療をバランスよくすること⑤地域の人の医療へのファーストアクセスとなる機能をもつこと、だと思う。多分2030年や35年に”2022年の今”を振り返ると、あの時に上記に取り組んだ人は時代をきちんと理解していたねって言われると思うよ。」

とお伝えしましたよ。

 

外来専門や在宅専門で地域で複数クリニックでかかりつけ医機能を担保することはダメなの??・・・・聞こえはいいですが、中規模の上記のような自分が考えるクリニックが地域にできたら絶対駆逐されます。結局個人開業医の集まりなんかでは全体の最適化なんて不可能ですから。

 

開業は開業した時にベストな開業形態ではもう遅いです。5年後、10年後の社会保障体制や状況理解しておくことはこれからは死活的に重要になってきますよ。30代、40代のDrは特に開業してからも20年30年はありますんでよくよく考えてから開業してください!

札幌で在宅医療の研修をしたい、開業前の研修をしたい場合は気軽に自分にご連絡ください。かかりつけ医や在宅医療のシステムや制度、運営方法など知りたい方にはお伝えしますので。

 

 

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