公開日:2022年10月12日

<(2022年9月調査)病院経営動向調査の概要>から理解できる、医療機関経営の現状について

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

定期的に資料提供してくれている独立行政法人医療福祉機構(WAM)さん からタイムリーな医療機関の経営状況についての資料が公開されましたのでご紹介したいと思います。

WAMさんより

病院経営動向調査(2022年9月調査)

数枚スライドお見せします。

 

数枚といいましたが結局結構な枚数のスライドになりました!(^^)!この資料から見えてくる事実は

①収益が変動する(低下する)一方、人件費や医業費用は高止まりのまま

②多くの病院がコロナ診療に従事するようになってきている。補助金が入るのである程度収支は改善しているだろうが、基本的には全資料を読む限り病院経営を取り巻く状況は”冬の時代”となってきている

③事業関連費用、特に原油高に伴う水道光熱費増加が病院経営を苦しめている

 

今後医療機関経営に関しては、経営を取り巻く構造的な問題が解決しないため(単価を自由に設定できない、支出の主要項目が変わらない、水道光熱費の増加、人手不足など)、経営者の先を読む能力、経営のバランス感覚とセンス、そして何よりも一番大事なことは医療機関経営をしていくという持続する努力と確固たる意思が何より問われる時代になってくるな、そう思っています。地道な努力なくして良質な経営なし!!

正直公的病院とかで2,3年~数年で変わる院長では、上記問題は絶対解決できないでしょうね・・・継続して一貫した対策で取り組み続ける事業所とそうでない事業所、絶対大きな差が生じます。

 

色々考えるきっかけをくれる資料かな、そう自分には思えましたよ。皆さんは上記資料を読んで何を思いましたか?そして自分のテリトリーへの影響はどうなると予想して準備していきますか?

 

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