公開日：2022年09月25日

札幌市の在宅医療協議会について、１参加医療機関として考えること・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

札幌市の在宅医が集う在宅医療協議会、一応設立当初から名ばかりですが参加医療機関となっています!(^^)!。設立された坂本先生に開業当初本当によく在宅のイロハについて教えてもらったため、参加するのは当たり前だなと考えたからです。

設立はこの記事をみると２０１５年・・・・もう７年も経過したんですね。

さて現在は幽霊会員？と化している当院ですが札幌市の在宅医療協議会の行く末に関してはちょっと心配しています。（幹事として参加されている先生方を悪く言うつもりは全くないので誤解されないようにお願いします。）

一番の理由はやっぱり会の方向性、行動目的についてです。

不定期で配布される議事録をみていると、どちらかというと会の目的が行政との会話、市民への啓蒙活動が主体となっており、会の目線が会員の利益のため、というよりは医師会目線での活動が主体となっているように感じられます。

実際医師会主催の会のお手伝いや札幌市の在宅医療×救急医療の改善のための活動はされておりそれは素晴らしいことだとは思いますが、ミニ医師会、みたいな活動をすることは在宅医療協議会に参加する医療機関は希望しているのでしょうか？

行政に働きかけることは確かに重要ですが、少なくとも参加する医療機関に参加するメリットを感じさせる施策を同時並行でもすべきではないでしょうか？この７年参加する医療機関がどんどん減っていっているのは会に参加するメリットが全くない、と感じている医療機関が増えているからではないかなと思います。

例えば休日夜間当番体制を各地域で３～５診療所で組織化する、だとか、訪問範囲を限定するために患者さんのやりとりを各クリニックで活発化する、とか、病院との連携を強めるための施策をとる、だとか、会員目線になれば色々としてもらいたいことは必ずあるはずです。

行政との対話や上を見ての活動は本当に素晴らしいとは思いますが、同時に参加する会員を増やすための施策をどうするのか、真剣に考える時期に来ているのではないかなと感じていますよ。

土日や夜間の当番制が組織化されれば各医療機関の負担も減りますし、結果としてそれが札幌の在宅医療の効率化、充実化に必ずつながるはず！自分はそう考えます。

公的な利益を追求した活動のみならず、各クリニックの利益になる＝札幌市全体をみても利益になる、という私と公の両方の利益追求ができる施策や活動をする必要があるのではないか、最近の在宅医療協議会の活動状況をみているとそんな感想を抱きます。構成員を重視しない組織に将来はない・・・過去の歴史を振り返るとそれは明らかではないかな、なーんてと思います。

まぁ所詮自分は外野ですので!(^^)!中で頑張られている先生にこんなことを言うのは失礼に当たるかも知れませんが・・・・末端会員の言うことなので気にしないでください!(^^)!

自分は公的な組織での活動より、自分の診療所において、自分のできることをできる範囲でやり続けることこそが最も公的な利益にもつながると信じてコツコツと診療しています。どうしても開業医の集まりってそもそも意見の集約が難しいですし、苦労してだした結論も最大公約数的な意見になってしまってぼやけてしまうのは避けられないので自分のやりたいこととは異なってきますから・・

設立当初の坂本先生、他の有志の先生の尽力は本当によく理解していますので、在宅医療協議会、何とかこれからも会員が増え参加するメリットが感じられるような発展的な形になればいいなと陰ながら応援しています！！