公開日:2022年06月19日

”かかりつけ医の役割の明確化”≒”フリーアクセス制度の終了”

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

ヤフーの記事でかかりつけ医に関して以下の記事を見つけました。

医療機関への行政権限強化 かかりつけ医役割明示、感染症法改正へ 政府

「政府は17日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、医療機関に対する国や都道府県の権限強化に向けた法整備を進める方針を決定した。  新型コロナ感染拡大で、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)した反省を踏まえ、必要な病床数などを確保するのが狙い。地域のかかりつけ医などが果たすべき役割も法的に定め、今後の感染症危機に備える。感染症法改正に向けて本格的な検討に入り、早ければ秋にも開かれる臨時国会に提出する。  日本は先進各国でも医療機関数や病床数で高い水準にありながら、コロナ禍で適切な医療が受けられず患者が亡くなる事例が相次いだ。コロナ患者を受け入れない「幽霊病床」も問題視された。これまでの政府対応を検証した有識者会議は、かかりつけ医を含む各医療機関の役割が不明確で、結果的に医療支援が滞ったと提言していた。  岸田文雄首相は対策本部で、「平時から必要な医療提供体制を確保し、有事に確実に(体制が)回ることを担保する」と述べた。」

 

かかりつけ医の役割の明確化をするのであれば、ファジーな形でのかかりつけ医の解釈はなくなります。そうなるとどうなるか・・・まず間違いなく医療のフリーアクセスの終了と同義語になると思います。というかそれをしないとかかりつけ医とは言えなくなるので。

だってかかりつけ医ってまずは何か困ったときには受診して相談する医療と介護の窓口ですよ、って役割のはずなので、制度化したとしても色々な医療機関に好きな時に好きなだけ受診できるのならばかかりつけ医とはもはや言えなくなりますよね。

 

国は今後医療へのフリーアクセスの制度はもう終了させる、かかりつけ医制度を普及させないとこれから先2050年までの社会保障制度を維持できないときちんと明確に言うべきです。ゆるやかなフリーアクセスの維持、って言葉は聞こえはいいですが実際は制度としては不十分になります。

病院はもちろんですが、今後内科系クリニックはかかりつけ医機能を意識することは必須ですし、マイナー系の開業医の先生はかかりつけ医制度が普及する前提で、今後どう医療機関として生き残っていくのかを考えなければいけなくなるでしょうね。

本来ならこういう議論を国としていくのが日本医師会の仕事だと思うのですが、正直もう日医は組織として国民の信頼は0じゃないでしょうか・・・いまさらフリーアクセスの制限へは反対!かかりつけ医の制度化に反対!とかって言っても組織利益、自己利益のためなんじゃないの?って国民全員に思われていますよね。

2025年にはもっと状況は変化していると思います。皆さんそんなことない、嘘だろ、とかって思いますか?自分は絶対医療へのフリーアクセスの制限と併せた形でかかりつけ医制度の普及が進むと確信していますよ。

 

現在の目標は2024年に病院を開設すること!一緒に病院つくりませんか?→こちらをどうぞ!

成長する医療法人で人事部立ち上げに協力してくれませんか?→こちらをどうぞ!

法人運営をしてみたい事務の方募集しています→こちらをどうぞ!

札幌で在宅医療、在宅緩和ケアなどの訪問看護、地域密着型の外来看護をしたい看護師さん募集しています。診療所、訪問看護ステーション、看護小規模多機能など全事業所で募集中!→こちらをどうぞ!

さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めました。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!

当院及びさっぽろみなみホームケアクリニックでは常勤医、非常勤医を募集しています→こちらをどうぞ!

2021年11月からクリニックから徒歩五分の場所でホスピス併設住宅開始しました!!入居希望の方は→こちらのHPこちらをどうぞ!

2021年以前の過去の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!