公開日:2021年11月15日

これからの妊娠、出産は地域全体で支援!~「母子のための地域包括ケア病棟」推進に向けた手引き~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

日本看護協会から以下のような資料が公表されているのを発見しました。

「母子のための地域包括ケア病棟」推進に向けた手引き

妊娠及び出産、子育てに関する問題を患者さん各自で解決させるのではなく地域全体でバックアップできるような体制をつくりあげていきませんか?そのために病院を整備しましょう、という趣旨です。

理解するには序文を引用するのがいいのでしょう。以下に記載します。↓

 

「少子化に起因する母親の孤独感や不安、負担の増大、ハイリスク妊産婦の増加、出生率の低下に比して低出生体重児の割合は横ばいであることなど、妊産婦★や母子を取り巻く状況には、課題が山積している。こうしたことを念頭に置いて、ケア提供側からも見てみると、以前と比べて、ケアが必要な妊産婦や母子が増加している。
助産師をはじめとする看護職の専門性を発揮したケアが、母子の愛着形成の促進につながり、母子を取り巻く状況を改善するための一助となることから、今まで以上に妊産婦への丁寧なケアが求められている。加えて、妊婦健康診査や出産の場という機能だけでなく、母子が退院した後のニーズにも分娩取扱施設が対応しており、ケア提供体制も変化している。
日本看護協会(以下、本会)では、2019~2020 年度に「母子のための地域包括ケア病棟(仮称)モデル事業」(以下、モデル事業)を実施した。その成果から、かねてより本会が推進してきた「4 つの機能」、つまり、〈院内助産・助産師外来〉〈産科関連病棟におけるユニットマネジメント〉〈医療機関における産後ケア事業〉〈地域連携〉が整うことが重要であることが明らかになった。そこで、各医療機関においても、「母子のための地域包括ケア病棟」の開設・運営を推進し、ぜひ、助産師をはじめとする看護職の力を積極的に活用して、地域や医療機関の実情に即した、妊産婦や母子に必要な支援の提供体制を 1 日も早く整えていただきたく、本手引きを作成した。」

 

 

詳細は中身を読んでもられば理解できると思います。個人的にはこれからの地域医療は地域全体で医療に取り組むという姿勢が一番求められると思います。高齢者医療のみならず妊娠や出産に関わる医療も同じです。そういう視点から考えると「母子のための地域包括ケア病棟」とはあっていいのかなと思いますが・・・皆さんはどう考えますか?

 

2021年11月からクリニックから徒歩五分の場所でホスピス併設住宅開始しました!!入居希望の方は→こちらのHPこちらをどうぞ!

2021年上半期~過去の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!

当院及びさっぽろみなみホームケアクリニックでは常勤医、非常勤医を募集しています→こちらをどうぞ!

札幌で在宅医療、在宅緩和ケアなどの訪問看護、地域密着型の外来看護をしたい看護師さん募集しています→こちらをどうぞ!

さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めました。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!