公開日:2022年11月29日

ナース・プラクティショナーの制度化に向けて解決されなければいけない問題は?~ナース・プラクティショナーの制度化提言、日看協~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

2022年11月28日の政府の規制改革推進会議において、日本看護協会がナース・プラクティショナー制度(NP制度)の制度化に向けての提案を行っています。

以下記事どうぞ

ちなみに日本看護協会が考えるNP制度はこちらに概要が載っていますので興味ある方はこちらもどうぞ↓看護協会HPより

重点課題.ナース・プラクティショナー(仮称)制度構築

簡単にまとまっている表がこちらです↓

NPの制度化については地域包括ケアを見据えると必要なことは間違いないと個人的には考えています。つまりNP制度の確立=看護師の業務の範囲の拡大と裁量権の拡大、といえるでしょう。

ただ上記を実施するためには必ずついて回るのは責任の問題です。NP制度を確立させるなら、医師の指示の下、という前提はNP制度に関しては撤廃し、看護師の業務の責任も看護師が担う、という制度にすべきかと思います。(もちろん報酬もつけてあげないとダメです。)

権利の拡大には必ず義務も拡大されます。責任は負わないけれど業務の裁量権だけはほしいです、という議論にはならないとは思いますが、ここの細部の部分は運用していくに当たりかなり大事な部分ですので注視していきたいと思います。まさに「神は細部に宿る」ってやつです。

 

 

NP制度が普及していくと「看護師とはなんなのか」「医師とはなんなのか」という本質を巡る議論が活発化していきそうですね・・・・皆さんは日本版NP制度、どう思われますか?