令和元年の医療費動向について~知っておきたい数字や事実~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
コロナの影響で医療機関の経営はかなり行き詰っているところも多いと聞いていますが、現実的にそれでは診療報酬の単価を挙げれば解決する問題なのでしょうか?そもそも医療費の動向がどうなっているのかを知らなければ、それだけの医療費を国が、国民が負担できるのかもきちんと知らなければいけません。
8月28日に厚生労働省は、2019年度の「概算医療費」を公表しましたた。あくまで速報値で、労災や全額自費の医療費などは含まないですが、それでも医療費用全体、「国民医療費」の約98%に相当すると感がられています。
資料はこちらに概要だけ載せておきます。
個人的にこの資料を読んで数字として押さえておきたいと思ったポイントは以下です。
●医療費は43.6兆円と過去最高。2018年と比べ1兆円増加。
●内訳は入院が総額17.6兆円(前年比0.34兆円増)、入院外が14.9兆円(0.29兆円増)、歯科が3.0兆円(0.06兆円増)、調剤が7.7兆円(0.27兆円増)、訪問看護療養が0.3兆円(0.04兆円増)。
●75歳以上の医療費が約4割!(39.1%)
●75歳以上の一人当たり医療費は95.2!!万円。(75歳未満の22。6万円の4倍以上の医療費がかかっている。)
数字をみる限り近いうちに75歳以上の医療費年間100万円、医療費40%以上、というラインは早々に突破しそうですね。このような社会保障費の現状の中、どこまで貧窮する医療機関のために診療報酬を上乗せするのか、削るところはどこなのかも併せて考えないといけないですね。就労者の負担増加はこれ以上は厳しいですし・・・・皆さんはどう考えますか?
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