公開日:2019年07月30日

【在宅緩和ケアの現場から】訪問看護師の心のケアに必要なことは?

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

AFP通信で興味深い記事がでていましたのでご紹介します。

がん専門医師にも心のケアを、患者との絆が精神面に影響

要約すると

・がん治療中の患者さんの治療やケアのためには患者さん本人のみならず家族にも深く関わる必要がある

・また医療の進歩に伴い治療も長期化しており、長く付き合う患者さんや家族を自身の家族と同一視しがち

・患者さんを喪失したときのストレスへの対応を学んでおらず対応法は???のままだ

・解決策は、同僚や上司、患者やその家族らと強い人間関係を築くこと

 

 

これってまるっと在宅緩和ケアの領域に関わる訪問看護師や在宅医にあてはまると思いませんか?特に家族や生活まで詳しくみていく訪問看護師さんに言及しているのでは?と思えるような内容だと個人的には思えました。

在宅緩和の領域で働く訪問看護師はメンタルケアの問題も含めると、1か月に看取りの担当患者さんは2~4人程度が適正なのではないでしょうか?それ以上多くなるとケアの質にも影響しますし何より疲労感が半端ないですよね。経験からそう感じます。

記事にも書いていますが、がん治療(や緩和ケア)に関わるスタッフの心のケアで重要なのは、基盤として強い人間関係をつくることっていうのは確かにその通りだと思います・・・・個人的にはそれ以外でも、やはり時間的、内容的にもゆとりのある仕事環境を提供することが必須ではないかと思っています。(本当は経済的にも、といいたいところなんですが・・・)

当院でも色々考えて応用できないか考えていきたいと思います。皆さんはこの記事をみて何を考えますか?

 

 

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