公開日:2018年09月04日

在宅でゆっくり点滴する場合はどうするの?【終末期の方には皮下点滴がお勧め!】

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

最近老衰の方を自宅でお看取りすることがぼちぼちありますが、何もしないこともありますし点滴をする場合もあります。

患者さんや家族の希望を聞きながら週に1~3回程度、介護保険での訪問看護を利用しながらの対応をしていますが、老衰の方って末梢の血管がペタペタになって中々ルートキープしての点滴が難しいこと結構あります。

そんな時は在宅ではよく利用するのが腹部や大腿への皮下点滴

↓こんな感じです。

万が一抜かれてもサーフロ針など利用していれば特に問題ないですし、皮下出血もないので点滴のしすぎでみられるような多数の出血痕による悲壮感?はないですよね。

在宅の現場では終末期の患者さんへの皮下点滴をいかにうまく利用するかで医療者のレベルが大体わかりますが、病院からきたばかりの医師や看護師さんは「皮下点滴自体をみたことがない」って言っている人結構います。

終末期の緩和ケア、老衰への点滴などに是非皮下点滴を有効利用してみてください。きっと今までより苦痛も大変さもないような形で医療を提供できるようになるでしょう・・・是非お勧めです!!

 

 

*他の在宅での点滴関連のブログはこんなのもありますよ。時間ある方は一読を!!

在宅医療の現場で点滴するかどうかを判断するのは医師?看護師?どっちが正解?

訪問看護ステーションに点滴や薬剤などを配置可能にするべきか??~規制改革推進会議「医療・介護・感染症対策ワーキング・グループ」(WG)より~

点滴の可否や薬の増量減量、介護保険の調整など、どこまで訪問看護師が調整していいんですか?

 

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