公開日:2018年09月03日

繰り返す誤嚥性肺炎や心不全、いつまで治療を続けるべきなのでしょうか?

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

<繰り返す誤嚥性肺炎や心不全に対しいつまで治療を続けるべきか?>という問題を考えることはこれからの在宅医療の問題点に正面から向き合う事になるな、って考える機会が最近ぽちぽちとありました。

○繰り返すが在宅や入院治療をすれば何とか回復するが根本的な解決はできない

○治療すれば改善するため家族はどこまで治療すればいいのか、どうなったら治療をやめるべきか決められない

○在宅医は老衰という言葉で説明するが、やはり一次的にでも”病状が改善する”という事実をみると家族は納得できないことがある

○本人のACPが確認できない

○家族の中でも意見が違う

などなど・・・・

今まで多くの患者さんをこのような形でみせてもらいましたが、経験上は最終的には

①7割の患者さんや家族は病気を受け止めて治療をどこかであきらめて看取る

②残りの3割の患者さんや家族が結局治療への希望を持ち続け、治療を諦めるという選択をとることが出来ずに入院

というような感じでしょうか・・・・

 

 

いずれにせよ在宅でもある程度の治療はできますが、治療を集中的にすることを希望するのであればやはり入院がいいのかと思います。

ただ中には入院はしたくない、けどできる治療は入院とかわらないような最高のものを!ということもあり・・・・・本当に加齢がベースにあって繰り返す病状に関してはどう対応していくのか難しいですね・・・

すぐに答えがでる問題ではありませんし個別的に対応していかなければいけないのでしょうが、治療をいつまでも希望する患者さんや家族が増加してきたら在宅の医療者はどこまで耐えられるか?ってことはそろそろ考えなければいけないかも知れませんね。医療者の人的資源も有限ですので・・・・うーん、まとまりのない文章になってきたぞ・・・・

 

さて皆さんもこの問題ってどう対応したらいいだろう?って1度か2度は悩んだ経験あるかと思いますが、うまく対応できていますか?

よければご意見くださいね~

 

 

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