公開日:2018年06月02日

経営力なき医療機関は淘汰される!!当たり前ですが医療機関にとってはシビアな時代の到来です【熊本、療養型病院が破産】

こんにちは、札幌で診療所を経営している医師@今井です。

経営力なき医療機関は統廃合していくしかない時代が到来していますね。

以下東京商工リサーチより

熊本、療養型病院が破産、負債28億円

医療法人社団大森会(熊本県宇城市小川町北新田5、1976年11月、理事長:出口泰文氏)は5月21日、熊本地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は由井照二弁護士(由井法律事務所)ほか3名。監督委員には田中俊夫弁護士(田中法律事務所)が選任された。

負債総額は債権者約60名に対して28億2513万円。

病床数257(療養病棟212、一般病棟45)を数える県南地区上位の療養型病院「おおもり病院」を運営。大型商業施設に隣接する好立地に加え、いち早く療養型病棟主体の経営に徹したことで来院患者、入院患者数も次第に増加し、ピークとなる2005年3月期には売上高15億2299万円を計上した。

しかし、その後は保険料改定や競合などにより減収で推移。人工透析も開始したが、減収に歯止めが掛からず、2017年3月期の売上高は12億3884万円にまで減少した。長期にわたって債務超過が続き、次第に資金繰りが逼迫するなか、2018年5月1日には資金ショートを起こしたことで動向が注目されていた。

今後は、桜十字グループをスポンサーとして再建を図る方針。

 

 

病院って基本参入障壁が高い業態ですしこれから新規で入るのが難しい社会情勢もありますからきちんと運営していれば必ず倒産することなくいけるはずなんです。

倒産する理由は①過剰な設備や人件費②患者数や満足度の不足③経営力の不足、のどれかが原因なんじゃないかと思いますが・・・・えぇ、収入と病床規模から察するに療養病床過剰か病床を埋める努力不足、または病床転換の失敗が原因なんじゃないでしょうかね。地域包括ケアとか一般病床の割合増やすとかいくらでも対策できたでしょうに・・・・

いずれにせよ真っ当に地域に必要な医療を提供している病院であれば潰れることはないでしょう。ただ地域で必要ないもの、過剰なもの、国の政策を考えずに突っ走っている医療機関などは今後経営がかなり危なくなるでしょうね~、どこがどうなるかわかったもんじゃないですね。札幌でもあの病院、大丈夫でしょうかね???

 

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