公開日:2018年06月01日

心不全の緩和ケアを考える際に考えて欲しいこと【緩和ケア対策が病院中心の視点って駄目ですよね】

こんにちは、札幌の在宅&在宅緩和ケア医@今井です。

心不全患者さんの緩和ケアは今後どうなるのでしょうか?

5月28日に厚生省で開催された「第8回がん等における緩和ケアの更なる推進に関する検討会」で心不全患者さんの緩和ケアに関して今後の指針が出ましたので資料をみてみたいと思います。興味ある方は是非原資料をみてくださいね。

資料1 循環器疾患の患者に対する緩和ケア提供体制のあり方について

 

 

 

議論の中で気になるのがやはり病院中心、拠点病院中心の議論となっている点・・・正直心不全の患者さんの緩和ケアに関しては病院で行う医療と在宅で行う内容については全然違います。だって病院ってそもそも入院できる人しか対象にしていないじゃないですか?

病院→薬物治療がメインで本当に心不全に特化した治療がメイン(それが可能な人だけ入院している)

在宅→心不全の緩和ケアも大事だがそれ以外にも需要なことが多数(認知症のケア、介護者のケア、金銭的な問題、利用できる地域資源等々)

 

 

 

心不全患者さんは上図のように入院⇔在宅を繰り返すことが多いのは在宅医療者なら誰しも知っていると思います。今後心不全の緩和ケアを議論する際にはやはり病院中心の視点で議論するのではなく、在宅の視点、日々の生活の視点からの緩和ケアを芯に据えて考えて欲しいですね。

と自分は思っていますが皆さんのご意見はいかがでしょうか?よければ教えて下さいね~

 

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