【患者さん、家族の方へ】肺癌患者さんの在宅緩和ケアのポイント

こんにちは、札幌の在宅緩和ケア医@今井です。

今まで癌患者さんの在宅緩和ケアについては以下の二つについて書いていました。

脳腫瘍、もしくは脳転移を伴う各種癌の在宅緩和ケアのポイント~在宅医&脳神経外科専門医の立場から

乳癌の患者さんの在宅緩和ケアについて~楽に自宅で過ごすために押さえておきたい6つのポイント

今回は肺癌患者さんの在宅緩和ケアのポイントを、患者さんとその家族にむけていくつか思いつくままに書いていこうと思います。

1治療中から訪問看護は導入しておこう

これは大事ですので他の所の項目と同じですが繰り返し書きます。訪問看護に治療中から関わってもらいましょう。ケアに起因する副作用や必要な皮膚のケア、呼吸苦への対応や便秘の管理など本当に役にたちます。

病院だけの対応に不安がある、もしくはできる限り自宅で生活したいと考えているなら早めに主治医に相談してみてください。

2病状変化が早い場合は在宅医も早めに導入しよう

病状の変化については緩徐な人もいますし早い人もいます。個人差があるので何とも言えませんが病状変化が早い人に関してはこれまでの経験からは、「そんなに時間がないんですか?」っていう人がかなり多いような印象です。

タイミングを逃さずに病状変化が早いなと感じた場合は早めに在宅医を探しておきましょう。もしくは訪問看護師さんに相談しておいてください。

3在宅酸素はいい場合もあるし効果がない場合もある、よく相談して

癌性リンパ管症や閉塞性肺炎などを併発した場合、胸水が貯留した場合など在宅酸素の適応となる場合もあります。医師によっては「普通が一番、何もしないで平穏死ができる」などと言う方もいますあ全ての病態に在宅酸素が不要であることは100%ありません。

病状により酸素を導入することで楽になることもありますし、使用しても大きく変わらない患者さんもいます。人によって酸素の使用でADLがかなり変わる人もいますので酸素の使用の有無に関しては在宅医や訪問看護師さんとよく相談してください。

何度もいいますが終末期だから、平穏死だからといって酸素の使用を絶対考えない、ということはまずありませんので・・・

4喫煙は好きにしていい、かな

喫煙者が肺癌になった場合は喫煙をどう考えるかも重要でしょう。多くの患者さんは入院するとタバコが吸えないから自宅で過ごしたいんだよなって言う患者さんは多いのではないでしょうか。

まぁ病状としても今更禁煙してどうこうっていうことはないので喫煙に関しては好きにしていいかなと考えていますが

①医療者が嫌がる場合

②酸素を使用する場合

この2点の場合はよくよく医療者と相談してあげてください。

5呼吸苦への麻薬使用は早めに試してみよう

呼吸苦へのオピオイドの使用に関しては痛みじゃないのに本当に楽になるの?っていう人がたまにいます。そして苦痛我慢してあまり使用していなかった患者さんもみてきました。

遠慮なくまずは呼吸がつらい時には処方されたオピオイドを使用してみましょう。それでも呼吸苦が改善しない場合には医師と相談すればいいだけです。使用もしないでアドバイスは難しいのでまずは該当する場合にはお薬を躊躇わず使用してみてください。

6ステロイドの使用には拒否感をもたないで!

癌性リンパ管症や上大静脈症候群、倦怠感の増悪などステロイドの使用する機会は多いのではないかと思います。医師からステロイドの使用の提案があった場合はあまり拒否感をもたずに使用してみるのがいいのではないかと思います。

うう

以上思いつくままにさらさらと書いてみました。入院するか在宅療養をどうするか迷っている患者さんや家族の方のためになればと思いますし何か相談あれば気軽に当院に連絡くださいね~

 

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