公開日:2017年12月03日

もみじ台団地の空室利用~いい利用方法はなんだろうか?

日曜ですが少しだけ更新します・・・・

 

こんにちは、所要があって本日は外来にでていないですが、午後からは訪問もする予定です。休みは年明けまであんまりない状態ですが頑張っていきたいと思います。

さて以前道内はもとより札幌市内でも過疎化しつつある場所は鮮明になってくるよーってブログで書いた気がするのですが、今回こんな気になるニュースを見つけましたので少し読んでみたいと思います。

学生さん市営団地に住みませんか 高齢化で札幌市が特例

札幌市は、学生の住まいとして市営住宅の空き室を提供する事業を来年4月から始める。学生に団地の自治会活動にも参加してもらい、高齢化で空室が増えている団地のコミュニティーの活性化につなげる狙い。市によると、こうした取り組みは道内初という。

提携する同市厚別区北星学園大学と27日に協定書に調印した。事業の対象となるのは、同区のもみじ台団地。札幌冬季五輪が開かれた1972年前後に入居が始まり、当時、約5500戸でにぎわいをみせた。しかし、現在は約1割に当たる約500戸が空き室で入居者の高齢化が進んでいる。5階建ての建物にはエレベーターがなく、特に4、5階の部屋の空きが顕著だという。

今回は、4、5階の2DK4戸程度を提供する。家賃は市営住宅の使用料に準じ、月1万2千円程度。12月から在校生を対象に入居者を募り、来年4月の入居開始を目指す。

空き室を埋めたい市と、運営の若い担い手を求める自治会、学生が地域貢献に取り組むノウハウを蓄積したい大学の考えが一致。市営住宅は学生が単身で住むことができないが、「目的外使用の許可」という形で特別に認めた。

協定締結式で田村信一学長は「団地は教員がフィールドワークにしたり、東日本大震災の避難者が入居した際に学生がボランティアでうかがったりと縁のある場」とし、「少子高齢化で学生たちはコミュニティーの活性化に関心が高い。経験を蓄積して他の自治体の先駆的モデルになれば」と歓迎。

市の大場里樹・都市局長は「地域連携や学生のスキルアップなどでプラスになるように、成功させたい」と期待を述べた。(戸谷明裕)

 

自分も出身は新札幌の厚別ですのでここらへんの地域事情は良くわかっているつもりです。もみじ台団地、今度どうなっていくのかなぁとは10~15年くらい前から気になってはいたのですが、学生さんを入れる方向にシフトしてみたんですね。

しかしこの入居の部屋、わずかに4室と少し心許ない気がします。おそらくはためしにいれてみて何か効果あるようなら継続しようか、とか考えているのでしょうが・・・空き室の活用方法って本当にこれ以外なかったんでしょうかね?大学生が入居して高齢者の生活が本当に活性化するでしょうか?

うーん・・・自分としては懐疑的に考えざるを得ないしおそらくはこの案、2,3年後には終了しているのではないかと現時点では考えますが皆さんはどうでしょうか?

 

ということで自分ならどうするかと考えますが、するのであれば階数にもよりますが空室を高層階なら「訪問看護ステーション」「訪問介護ステーション」へ、低層階なら「小規模多機能型施設」「デイサービス」などを行う事業者に無償で貸し出す、といったスキームとすると思います。

もみじ台団地の資料探してみると古いですが平成21年のこれがみつかりました。

↓ラスト2ページのみ抜粋

 

この資料でてから8年後の現在・・・おそらく高齢人口は5割に近いのではないかと思います。そんな人たちが要介護状態になった時、現状ではおそらくそこで住みつづけるという選択肢はなくなるでしょうね。複合型施設や訪問系のサービスが近くにあれば、住み慣れた場所で家族で生活継続できるっていう選択肢を市営住宅に住んでいる人にも提供できるようにすべきだとは思いますが(結果的に住宅入るより費用も確実に安く済むと思いますし)・・・・どうでしょうかね?

これから真駒内の緑ヶ丘団地などでも同じように空室対応が必要な市営住宅でてくるでしょう。学生の活力!!とかって曖昧な形にするのではなく、あくまで生活する人目線で何が必要なのかって考えて行くことが重要なのではないでしょうか?

自分の中ではもみじ台団地は札幌の少子高齢化、過疎化の問題の定点観測場所と考えていますので今後もこの問題、注視していきたいと思います。

 

というわけで午後の訪問に行ってきたいと思います・・・

 

 


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