公開日:2017年12月01日

平成28年度北海道の市区町村別在宅死の割合~札幌は葛飾区の半分ですよ~

さて患者さんがいない時間にちょこちょこ気になる記事を更新していきます。

 

先日11月22日に厚生労働省からある資料が公表されています。「在宅医療にかかる地域別データ集」です。(原資料見たい方、詳しく知りたい方はこちらのHPからどうぞ)

内容は平成28年度の在宅療養支援診療所の数や自宅死亡率など、全国のデータがでています。

自分は札幌に住んでいてやっぱり医療の情報は北海道が気になるのでその資料をちょびっと読みやすくして、北海道の市町村の在宅死割合を上位からご紹介したいと思います。

 

在宅死割合の全国平均が13%、北海道の173市町村で平均を越えたのは上位から書くと

①幌加内町②本別町③夕張市④中札内村⑤乙部町⑥知内町⑦釧路市⑧木古内町⑨積丹町⑩北見市⑪釧路町⑫更別村⑬小樽市⑭利尻富士町⑮雄武町⑯鷹栖町

の16市町村のみとなりました。(この前お邪魔した小樽はチームひまわりの先生が在宅死割合あげてくれているのですね!!)

札幌は11.1%と、2年前の10.8%と比べても全然かわりないです。

うーん・・・・札幌市民の病院志向、施設志向はかわらないんでしょうか?皆さんはどう考えますか?

 

自分は札幌で在宅死の割合増加が進まない原因は市民の判断だけではなくやっぱり医療者の啓蒙が進んでいないこと、市民に選択肢与えられていないことが一番大きな原因なんじゃないかと思います。

 

 

酸素が必要だから・・・・・→療養病院へ

中心静脈栄養をしているから・・・・→自宅ではなく施設へ

癌末期だから・・・・・→緩和ケア病院や外来へ紹介

緩和ケア外来に通院しているから・・・・→体調悪くなったらそのまま入院

 

などなど。ちなみに全国的には一番在宅死の割合が高い人口10万人以上の市区町村は

葛飾区の23.7%

となっています。

札幌の2倍

です。

 

どう考えても札幌のこの数字って低すぎると思いませんか?皆さんはどう考えますか?

 


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