公開日:2026年08月13日

これからの医療機関は医療の質で勝つ??いえいえ、○○で勝つ時代です。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

医療者って医療の質が何より重要って考えますよね。自分も1医療者としてはそうですし、何よりそこには拘りたいなと思っていますが、今回はそこ以外にフォーカスして話をしたいと思います。

「医療の質で勝つ」は当たり前になった

少し前まで「うちは医療の質が高いから選ばれる」という差別化が成立していました。

でも今は違います。

在宅医療機関の数は増え続けており、どこも「丁寧な医療」「患者さん中心の医療」を掲げています。医療の質は「差別化の武器」ではなく「最低限の前提条件」になってきました。(でも)

もちろん質を上げることは永遠に大事です。でもそれだけで「選ばれ続ける医療機関」になれる時代は、終わりつつあると今井は感じています。

では何で勝つか——○○です

今井が当法人で本気で取り組もうとしていること。それはバックヤード業務の徹底的な効率化です。

バックヤードとは何か。

〇 レセプト請求・医事業務 〇 カルテ管理・記録業務 〇 スタッフの勤怠・給与管理 〇 採用・育成・教育の仕組み 〇 物品・薬品の在庫管理 〇 各種書類の作成・提出業務 〇 連携先との情報共有フロー

患者さんの目には見えない部分——でも実はここが、医療機関経営の根幹です。

バックヤードが弱いと何が起きるか

バックヤードが整っていない医療機関では、こういうことが起きます。

レセプトのミス・漏れが多い→本来得られるはずの収益が入ってこない→スタッフの給与・設備に投資できない→質が上がらない

書類業務が医師・看護師に集中する→本来患者さんに使うべき時間が奪われる→疲弊する→離職が増える→さらに現場が回らなくなる

採用・育成の仕組みがない→良い人材が集まらない・育たない→またスタッフが疲弊する

この悪循環、在宅医療機関でよく見るパターンです。「医療の質は高いのに、なぜか経営が苦しい」という法人の多くは、バックヤードに問題を抱えています。

バックヤードが強いと何が起きるか

逆にバックヤードが整っている医療機関では——

請求漏れがなく収益が安定する→スタッフへの適切な還元ができる→満足度が上がり離職が減る→採用コストが下がる→さらに収益が安定する

書類業務が効率化される→医師・看護師が患者さんに集中できる→医療の質が上がる→選ばれる→さらに患者さんが増える

採用・育成の仕組みが整う→良い人材が育つ→チームが強くなる→さらに質が上がる

そんな好循環が生まれます。

バックヤードを整えることは、直接的に医療の質を上げるわけではありません。でも安定した医療の質を継続して提供できる基盤を作る——これがバックヤード効率化の本質的な意味です。

当法人でやっていること

7月から新体制になり、バックヤードの整備を本格的に進めています。

日報・週報による数字の可視化、レセプト管理の精度向上、採用プロセスの整備、インセンティブ制度の設計、今後は書類業務の標準化、その先にはデジタル化——どれも地味に聞こえるかもしれませんが、これらがコツコツと積み重なることで法人の土台がより強固になっていきます。

正直なところ、まだまだ途上です。でも「バックヤードで勝つ医療法人にする」という方向性は、今井の中でかなりはっきりしています(^^♪

患者さんへ

「バックヤードなんて自分には関係ない」と思うかもしれません。

でも実は大いに関係あります。

バックヤードが整っている医療機関は——スタッフが疲弊していない、記録が正確、連絡が早い、対応が丁寧——こういったことが自然と実現できています。

患者さんが「ここは安心できる」と感じる医療機関の多くは、見えないところで地道な仕組み作りができているものです(^^♪

医療の質で差別化できた時代は終わりつつある。これからは「見えないところをどれだけ丁寧に作れているか」が、長く選ばれる医療機関かどうかを決める時代だと今井は思っています。

当法人はバックヤードで勝つ——その宣言を、今日はここに書いておきたいと思います(^^♪

さて今日は病棟&会議会議です。朝から往診→お看取りで始まりましたが、現場の1医療者として、1経営者として地道に頑張っていきたいと思います。

 

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