【2024年診療報酬改定】「通院・在宅精神療法の見直し」は早期診療体制充実加算の施設基準が厳しすぎる。精神科もかかりつけ医機能が重視される方向に・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
先日診療報酬改定の最終版として施設基準の公表がされました。その中で精神科のクリニックの経営に大打撃でダメージ直撃するような基準が公開されていましたのでご紹介したいと思います。
それは「通院・精神療療法の見直し」というスライドで紹介されているんですが、新設された早期診療体制充実加算の算定条件が厳しすぎる!!・・・まずはご自身で確認してみてください。以下どうぞ↓(資料すべては3月5日に公開されたここから確認できます)
令和6年度診療報酬改定の概要【重点分野Ⅱ(認知症、精神医療、難病患者に対する医療)】
何が厳しいってスライド18の施設基準!!診療所では書いてある通り
初診、30分以上の診療等の診療実績 がこれ以上ないと算定できないとなっています。
【診療所】過去6か月間の「初診日に60分以上」の通院・在宅精神療法の算定回数(合計)/勤務する医師数≧60
つまり一人で経営しているメンタルクリニックなら1か月に10人は初診に60分以上使ってきちんと診療せいよ!って国が言っているんですよね。また地域の精神科診療体制への貢献って項目もかなり厳しいですし。
さらにさらにスライド17では
〇全医療機関を把握すること
〇時間外も電話対応をすること
というこれからのあるべきかかりつけ医としての役割も重視されている点もよくよく考えておくべきかなと思います。
正直この加算とれるクリニックは現状では9割はないと思うので、実質大多数のメンタルクリニックさんは減収となるでしょう。個人的には「かかりつけ医としてのメンタルクリニックが本来の医療機関としてのあるべき姿となること」は今後加速していく流れだと思うので、上記についていけないと感じる開業医の先生は辞める、廃業するという選択肢も考えるべきかなと。そのくらい点数云々より厳しい経営判断を求められそうな基準となりました。まぁ診療実質3分診療で1時間で20~30人さばいて通精算定しているクリニックさんが乱立していますからね(札幌にも)・・・・どこかで手が入るとは思っていましたが、こんな劇的な形となるのはかなり大きな影響ありそうですね。
メンタルクリニックの今後はどうあるべきか、国が何を求めているかが明確に提示されました。やはりキーワードは「かかりつけ医の役割」だと今井は感じましたよ。
この流れに乗るか降りるのか、精神科開業医の先生は難しい判断を迫られそうですね。皆さんの周囲のクリニックさんはどうなるでしょうか?(個人的には保険診療をする限りは、どんなにハードルが高くても加算は取り続ける形で対応していく、という努力はしないと5年10年先には生き残れなくなる、そう思っていますよ)
追記:それにしても国は思い切った形をとりましたね。最近はどこのメンタルクリニックさんも初診患者さん受付できない状況で、メンタル医療難民状態となっていることが全国津々浦々で勃発していたと思うのですが、上記診療報酬改定の内容は現実改善には寄与しない、むしろ状況を悪化させることになるのではないかと思うのですが・・・あっちを立てればこちらがたたず、医療政策を決定していくのは難しいですね!(^^)!
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