公開日：2024年02月23日
国の意図は何なのか、それを考えることが大事ですね＜訪問介護の基本報酬減について＞
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
３年に一度の介護報酬改定と２年に一度の診療報酬改定が同時におこった今回２０２４年の診療報酬改定、驚きをもって発表されたことの一つが訪問介護の基本報酬減だったのではないでしょうか？国は加算をとればほぼ同等か増額と言っていますが、減額というインパクトはやっぱりありますよね。以下２月２２日のヤフー記事より↓
「やる気が萎えた」全国のヘルパーが激怒、訪問介護の基本報酬がまさかの引き下げ 国の方針のウラに隠れた「ある変化」とは
今井としては上記を通して在宅医療全般に国が言いたいことは明確で、今回の訪問介護報酬減の意図は
「今後の在宅医療、介護のメインは高齢者住宅で、居宅は正直贅沢でそこまでカバーする余裕はなくなるよ」
ってことだと考えています。
今後介護報酬や診療報酬改定のベースとなっていく考え方は、特に在宅に関してはサ高住などの集団でのサービス提供がメインとなり、居宅での在宅医療はメインストリームからは外れることになるでしょう。
訪問介護の診療報酬減をみて、クリニックでの在宅医療の在り方も少し変化させていく必要があるな・・・・今回の国のメッセージを受け止めて自分はそんなことを考えています。
国はあーだこーだ言って「きちんと報酬つけてますよ！」って言うでしょうが!(^^)!当然基本点数が減となったインパクトは十分理解していると思います。その上であえて今回そういう措置をしてきたことの意図はなんなのか、皆さんも在宅医療、介護者ならよくよく考える必要があるのではないでしょうか？
ただ正直言うとサ高住なんかでの集団への医療やケアの基本となる在宅医療のイロハって、正直居宅の訪問を通してしか理解できないと思っています。・・・このまま居宅の在宅知らない人が増えると、ただ単純に質の落ちたなんちゃって慢性期医療・介護を行う医師や看護師、訪問介護が増えるだけになると思うのですが、それは仕方ないことなんですかね？？
今回の診療報酬改定や介護報酬改定、皆さんの周囲の関連機関で何か変わることはありそうでしょうか？？
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