公開日:2024年01月29日

病院が今大事にするのは患者さん?職員?<「救急医残業、上限に特例を」 市立札幌病院が道に年1860時間適用申請 長時間労働、すぐには是正できす>

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

時間外に何かあった時にすぐに診療を受けてくれる市立札幌病院さん、市内の医療機関であれば本当に感謝していると思いますが、その市立札幌病院さん関連の記事を見つけましたのでご紹介したいと思います↓1月28日のヤフーの記事です

「救急医残業、上限に特例を」 市立札幌病院が道に年1860時間適用申請 長時間労働、すぐには是正できす

 

今年の春から医師の働き方改革が本格的に始動しますが、正直働き方改革をやりながら医療ニーズを全て満たすことは不可能、もしくはかなりハードルが高いことだと個人的には考えています。当法人のようにトップダウンである程度決められる医療機関であれば解決可能なことも、市立病院さんのようにステークホルダーがたくさんいる状況であれば正直思い切った決断は中々難しいでしょう・・・・

ただ周囲の医療機関が医師の勤務に条件を付ける中、市立病院さんだけが従来通りの働き方を維持させるのであれば、結果としてスタッフがどんどん退職→医療を維持できなくなっていく、という悪循環になるのではないかと思います。

正直題名にある通り、患者さんのニーズも職員の満足度も、両者を満たす形で業務改善をしていくことは現状では絶対に無理です。”どちらをとるか”くらいに決断し、現状から変えていくことをしないと何より運営に必要なスタッフ、人がいなくなるんじゃないか、そう危惧しています。

個人的には昭和生まれで平成育ちなので体力勝負、気合で24時間365日働くことをしてきましたが、今はそういう時代ではないですよね。スタッフにそういう環境を用意することはできないかと思います。

札幌市民及び札幌の医療機関にとってとっても大事な、そして有難い存在である市立札幌病院さんが継続して診療できるように、制限すべき医療は制限して(救急は必要でしょうからその他の部分となると思いますが)スタッフを守る方向に舵切することが必要なんじゃないかなって・・・・皆さんはどう考えますか?

 

市立病院のスタッフの皆さん、いつも本当にありがとうございます。身体に気をつけて、無理はしないでくださいね!!

 

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