大学病院改革・・・この案ではただただ労働者の待遇低下で終了ですね<第6回今後の医学教育の在り方に関する検討会資料より>
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
医師の働き方改革が今年の4月から本格始動しますが、それに伴い大きく働き方が変わると思われているのが大学病院です。当然ですよね。これまで無給勤務、大学院生が研究以外の業務兼務、アルバイトで生活させるなどの労働者にとっては大きく問題がある状況が継続していたのは医師ならよく理解していると思います!(^^)!ここにどうメスが入るのか・・・国は大学病院を改革させることで改善させよう!と考えているようですが、どうするつもりなのか、その資料は一度読んでおいて損はないと思うので皆さんと共有したいと思います。
文部科学省で以下の会が1月24日に開催されました。
第6回 今後の医学教育の在り方に関する検討会
ここの資料を確認してみたいと思います。
資料2-1_大学病院改革ガイドライン(案)の概要 (PDF:423KB)
お時間がある方は概要だけでなく文章でも確認しておいてください。
資料2-2_大学病院改革ガイドライン(案) (PDF:418KB)
自分が不謹慎ながらも笑っちゃったのはこの資料のこのスライドを読んだ時です。
資料3_大学病院改革に関する令和5年度補正予算及び令和6年度予算案について
補助率10割はいいんですが
上限が2.5億円???
本気でやるなら&大学病院の勤務医数などを考えるなら桁が一つ違うんじゃないですかね??2.5億で何ができるんでしょうね・・・・結局は現場に負担(働き方改革=ただの待遇悪化)がかかる改革でしかないことが資料から如実に理解できました。
これからは大学からは距離をおくのが医師としての正しい進路となるでしょう。昭和~平成の時代とは違い、大学での勤務=キャリアアップにはつながらない道、そう認識するのがベターかなと。
本当にこの予算で医師の働き方改革をしながら大学病院経営を考えるなら、臨床・研究・教育の業務を完全に分断するしか道はないと思いますが・・・(それはそれで大きく問題はでますが仕方ないですよね。全てを満たす案はないです)
資料を読み込めば医療に関しては5年近く先の未来はかなり正確に見通せます。皆さん公的資料は各自が読んでみて下さいね~
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