開業の相談を受けて答えたこと
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
先日友達の医師から「開業考えている４０代の医師いるんだけど少し相談にのってくれない？」と言われたので、初対面でしたがお会いし色々話をさせて頂きました。
自分は基本的にはこういう場合は、考えていることを隠さずにストレートに伝えることこそが何よりその人のためになると考えているので、今回も遠慮せずにプランを聞いた後に話させて頂きました。
いくつか気になる点はあったのですが、もっとも自分が気になった点は「開業をして何をしたいのか。ゴール設定はどうなっているのか」この２点です。そこがファジーな場合開業後も運営方針がふらつくんですよね。開業して何をしたいのか・・・お金儲けをしたいのか、医療を追求したいのか、ほどほどの自由とお金が欲しいのか、何を目的に開業するんですか？と聞いた時に明確にこれって言えなかったのと、開業後にどこまで運営していつイグジットするのかもある程度考えていますか？と聞いても「ひとまず６０までは・・・その後は状況を見て」っていうお答えでした。
２点目の質問なんて確かに開業前にそこまで考える必要ある？って思う人いらっしゃるかも知れませんが、４０代での開業って結構その後の人生の残り時間を考えながらの運営を強いられます。きちっとではなくてもいいのである程度はプランを考えておく必要があるのかなと思います。例えばですが
「来年４２歳で開業。初期資金は○○○○だけ使うのでこれは４０代の内に回収するのを目標にする。その後１０年間はできるだけキャッシュをためて６０からは何があってもいい状態にするのを目標にする」
「医療に関しては自分が得意なのは○○だけれども地域のニーズとして□□の方が必要そうだからそっちに最初は注力する。経営安定してきたら自分が当初からやりたかった○○を少しずつするようにしていくのが目標なんだ」
とかそんな感じです。ラフでもいいので目標設定と終い方を考えておくことは必要かなと思います。
上記設定のように４０代で初期投資を回収するなら毎年の売り上げ目標も決まってくるでしょう。年単位の売り上げ目標が決まれば固定費から差っ引いて毎月の売り上げ目標も決まり、毎日の目標患者数のもわかります。ここってすごい大事な目標だと思いませんか？？
・・・最後は
「今は昔と違って社会情勢的にも開業の難易度は少しずつ上がっていっています。これから先かかりつけ医の制度化や地域医療構想なども含めるとさらに難易度は・・・上がると思います。でもやるって決めたら目標決めて頑張ってください。札幌は現在開業医の先生の世代交代の真っ只中です。やり方次第ではいくらでも戦えると思うので応援していますよ！」
とお伝えし面談終了となりました!(^^)!
当院は開業の相談も随時ボランタリーに相談にのっていますし、当院で研修後の開業（ご自身で、もしくは法人内で）も相談にのっています。札幌で在宅絡めて開業を検討している、研修のことなどを相談したいなど気軽に意見を聞きたい医師の方連絡くださいね～
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