国立大学病院が危機的状況に・・・構造的な問題を解決しなければもう限界でしょうね~国立大学病院長会議 23年度収支見込 33病院で318億円の収支マイナス 高額医薬品の購入費用が重荷に~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
ミクスオンラインの今朝の記事でちょっと気になる記事を見つけましたので紹介したいと思います。以下どうぞ↓
国立大学病院長会議 23年度収支見込 33病院で318億円の収支マイナス 高額医薬品の購入費用が重荷に
「この日公表した「国立大学病院の2023度収支見込み」によると、42大学病院中、収支プラスは9病院で、残り33病院が収支マイナスを見込み、42病院全体ではマイナス302億円を見込んだ。」
確かに大学病院は非効率な運営をしているとは思いますが、もう構造的に限界にきていることが明確になったのがアフターコロナ1年目の今年、2023年なのではないでしょうか?
医師の働き方改革の影響、大学病院としての研究、教育、臨床というマルチ業務の限界、どんどん嵩んでいくコスト・・・それらを価格や診療に転換できない社会保障制度、診療報酬体制など、大学病院を取り巻く状況はもう限界ですよね。
個人的には大学病院が生きのこるためには臨床・研究・教育のうちどれか一つは外す必要はあるのかなと思います。臨床を外すのであれば研究と教育に特化、教育を外すのであれば研究と臨床に特化などの対策が絶対的に必要かなと(こっちの方が現実味ありますかね)。あとは社会保障制度のムダを徹底的にそぎ落とし、重点支援する政策決定をしてもらわないと・・・正直大学病院が今潰れたらどの地域でも高度医療や医師教育は十分にはできなくなるでしょう。
次回の2024年の診療報酬改定は従来の診療報酬をそのまま緩やかに変えていくのか、それとも劇的に変化させる社会保障制度改革の第一歩となるのか、個人的には本当に大きな分岐点だと思っています。今後も色々な分野の議論を気にしつつ皆さんに情報提供していきますね!!
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