A1cが6を切っているのに90代の人に自己注射を勧めるその理由は???
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
本日も朝から通常外来+発熱外来を行っていました。お盆時期ということもありこの数日は他の診療所に通っている患者さんも
「いつもの先生休みだから、先生、頼むから薬だしてくれないべか」
みたいな感じで受診したりされます。
さてその中でこの数日で気になった患者さんが何人かいらっしゃいました。それはDMの既往はあるものの現在は血糖コントロールが極めて良好にも関わらず、自己注射をやめないで続けてください、と言われているという共通点がありました。・・・どの患者さんも同じクリニックの先生です。
患者さんとご家族に自己注射のことを聞いても、「最初から血糖はそんなに悪い管理ではなかったけれど、なぜか〇療センター(〇立病院)からその先生にうつった時に開始になったんだよね。なぜ始まったかはわからない」とのことでした。
・・・自己注射はクリニック側に指導管理料という名で多額の診療報酬が入るので、とりあえず自己注射しとけば患者さんの単価が3倍くらいになります。件のクリニックの先生は外来患者さんの単価をあげるために自己注射しているのかなと思いつつも、そんなことは言えないので、
「ひとまず足りない薬だしておきますね、困ったらいつでも相談にきてください」
とだけはお伝えしておきました。
個人的には年齢を考えても、医療的にも、家族や患者さんの手間などの諸々のメリット、デメリットを天秤にかけても絶対不必要だと感じています。だって絶対それって自己注射やめてもコントロールする方法ありますもん・・・・医療のプロが患者さんがわからないのをいいことに、こういうこと(クリニック経営のための医療)を行うのは個人的にはいかがかなと思ってしまいます。皆さんもそう思いませんか?
お盆の外来の合間にふと見えた地域医療(開業医?)の闇でした・・・さて明日も頑張って3連休乗り切っていきたいと思います!!皆さんお盆の帰省は気をつけてくださいね!(^^)!
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