乱立する道内の医療情報ネットワーク・・・未来はあるの??
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
コロナ禍前から地域医療ネットの話題はかなり一時期話題になっていましたが、最近下火ですね。地域で急性期~回復期、慢性期~在宅、外来できちんと情報共有して医療を提供しよう、という心意気はいいのですが、正直個人的にはこのネットワーク、絶対に成功しないなと思っていましたし今もその考えは変わりありません。
いくつかその理由を挙げると①関係者間での目的の一致が難しい(利害調整が都度必要&すごくメンドクサイ)②関わるプレイヤーの選別の判断基準がまちまち③使うシステムの統一性がない、などがその理由です。
せめて道内で統一できればまだ価値はあるのかなとも思っていましたが・・・正直地域毎に乱立していますよね。どのくらいの数のネットワークがあるか皆さんご存じですか?今井が調べた範囲では以下になります。
ネットワーク名と参加している主たる病院、そして使用しているシステムを簡単に上げますね↓
①道南MEDIKA(市立函館など)~ID‐Link使用
②南檜山地域医療連携システム(道立江差など)~ID‐Link使用
③スワンネット(製鉄記念、室蘭市立など)~ID‐Link使用
④東胆振医療情報ネットワーク(苫小牧市立、王子総合など)~ID‐Link使用
⑤TMNIT(渓仁会、小樽市立、天使など)~ID‐Link使用
⑥北海道がんセンター連携システム(がんセンター、医療センター、市立函館、市立釧路、小樽市立など)~ID‐Link使用
⑦たいせつ安心Iネット(旭川医大、市立旭川、旭川厚生、旭川赤十字など)~HummanBridge使用
⑧そら―ねっと(滝川市立、砂川市立、市立芦別など)~HummanBridge使用
⑨ポラリスネット(名寄市立、士別市立、市立稚内など)~AreaConnect使用
⑩十勝メディカルネットワーク はれ晴れネット(帯広厚生、北斗、帯広第一など)~AreaConnect使用
⑪北まるnet(北見北斗病院、道東の森など)~DASCHPro使用
⑫メディネットたんちょう(市立釧路、釧路日赤、孝仁会記念など)~ID‐Link使用
もう統一性も何もあったもんじゃないですよね。地域にあった、とか、使いやすいもの、っていう意見はわかりますが、規模のメリットも出ないし、相乗効果なんてあったもんじゃないですよね。これは各病院が悪い、というよりはグランドデザインをきちんと描いていない行政が絶対的に悪いです。こんな乱立するシステム10近くに補助金出すくらいなら、きちんと意味のあるもの1つ作った方が絶対意味があるのに・・・と今井は感じますよ。
5年後にはマイナが普及しこんな連携システムがあったの、アッという間に忘れ去られている気がします。皆さんはこの問題に対し何か意見や気になることはありますか?
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