公開日:2023年05月30日

ファストドクター、コールドクター、ナイトドクター・・・軽症者への往診は保険診療上そろそろ規制すべきでは??

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

ヤフーニュースの記事で在宅医療、往診に関してちょっとだけ気になる記事を見つけましたのでご紹介します。5月29日の記事です。

軽症者宅へ「救急往診」 青山医師 宮崎市で開業

軽症者への往診ですか・・・そうですか・・・・

 

そもそも往診とは保険診療上は「往診は、患者又は家族等患者の看護等に当たる者が、保険医療機関に対し電話等で直接往診を求め、当該保険医療機関の医師が往診の必要性を認めた場合に、可及的速やかに 患家に赴き診療を行う」となっており往診の必要性がない場合は行うことができません。

では往診(在宅医療)の必要性ってどう判断するの?といわれると、以下のようになっています。

往診の適応となる患者さんですが、逆にこのような方にはやってはダメだよっていうのが保険診療上きまっています。ダメな人=通院が可能な者に対して安易に施行してはならない、となっていますよ。

診療報酬上の文言では「例えば、 少なくとも独歩で家族・介助者等の助けを借りずに通院ができる者などは、通院は容易であると考えられるため」適応とならない、となっています。

 

熱発している患者さん・・・・確かに身体動かすことがつらいでしょうが、本当に軽症者って往診の対象なんでしょうか?ファストドクターやコールドクター、ナイトドクターなど、軽症者の往診1回で2万~4万(小児の場合は自己負担なしですし)の報酬を得るのは診療ではなくて単純なビジネスではないでしょうか?

保険診療の性質上、その元になっている原資が国民全員の社会保険料な訳で、このような形での、提供する医療の内容と医療費の実態がかけ離れているサービスって保険で賄うべきでしょうか??

 

皆さんはどう考えますか?我々の税金、社会保険料がこのように使われていいと思いますか?自分は2018年頃から言っていますが断固反対ですね。行う医師も保険診療、国民全員へのモラルが欠けているのではないかと思いますよ。皆さんの意見はいかがでしょうか?

 

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