公開日:2023年05月03日

5類移行後の病床確保に関しては自分も心配しかありません~「コロナ患者受け入れるほど赤字」 大学病院、5類移行後に危機感~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

4月下旬にブログでコロナ病床の確保、本当に大丈夫でしょうか?と書きましたが、ヤフーニュースの記事でコロナ病床関連で気になる記事を見つけました。4月29日のものです。以下どうぞ↓

「コロナ患者受け入れるほど赤字」 大学病院、5類移行後に危機感

一般的にコロナ患者さんはどの病院も診療は基本的にはしたくありません。クラスターが起きた時に通常業務がほぼすべてストップしてしまうこと、職員が感染すると休業指示を出さざるを得なくなり金銭的にも、残ったスタッフにかかる人員的にもデメリットが多すぎるからです。

一般の方が認識しているよりずっと、医療関係者はその感染力の高さと免疫力、体力が落ちた方が罹患した時の状態のシビアさを理解しているので、どうしたって医療機関での対応はかなり厳密にならざるを得ないんですよね・・・

自分が200床クラスの病院の経営者であるならば、おそらくは5~10床程度(5%以下で、でもやっぱり10床は多いので5床かなぁ)はコロナ病床として運用、あとはコロナ患者さんの受け入れをしないで通常診療のみとすると思います。元々かかりつけの患者さんやその病院でフォローしている患者さんがコロナになった場合はどうしたって診療するでしょうし、そうなったらやっぱり5床程度にしておかないと対応できない&過度の病床稼働は貴重なスタッフの離職率の上昇に直結しますから・・・

でもこれは診療をしない(できない)病院や医療機関が”悪”なのではなく、医療提供体制の問題であるので、国の責任でやるべきマターですよね。

 

5月8日以降発熱患者さんの病床の確保がどうなるのか、地域毎によく確認が必要ですね。札幌はどうなるのか気にして経過見ていきたいと思います。特に救急がどうなるか・・・皆さんの地域はどうでしょうか??

 

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