公開日:2023年04月27日

5月8日以降のコロナ罹患者の搬送先、本当に確保できるでしょうか?かなり不安ですが・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、少しずつ皆さんコロナ禍の生活様式が過去のものとなりつつありますね。ただ医療者としては。やっぱりコロナ感染はその感染力の高さから普通の感染症とは区別はされるべきかと思っていますよ。

さて5月8日以降のコロナの5類化に伴いコロナ病床を削減する医療機関がどんどん出てきています。以下関連記事など↓

5類移行を前にコロナ病床削減相次ぐ 「平時への移行」に課題

新型コロナ 来月8日からの「5類」移行後の道の対応方針決定

 

そりゃそうですよね・・・経営側から考えればコロナの補助金はなくなる、医療者への過度の負担を減らしたい、通常の自分達の医療機関の強みの医療を提供していきたいとなれば、敢えてコロナ病床を運用する理由は全くなくなります。

さらに5月8日以降コロナ患者さんを受け入れるか、と言われれば、かなりハードルは高いでしょうね。一番の理由は金銭的な理由というよりも「看護職含め働き手の確保」が格段に難しくなるから、という理由かなと思います。

コロナの標準的な感染対策を行いながら入院病床を運営すること、かなり大変な努力と負担を現場に強いることになります。他の医療機関で、同じような給与でそこまで負担をしなくていい勤務があるのなら、医療専門職のスタッフは絶対どんどん退職して移っていくと思います。そうなると・・・診療することはできないですかなと。

 

若年者は特に入院しなくていいので問題ないと思いますが、在宅医療を受けている基礎疾患のある高齢者や免疫不全者は容易に全身状態が悪化します。結局コロナ感染に伴う全身状態の悪化の治療のために入院が必要になっても、今後は難しいのかな、そんな感じで予測はしていますよ。

 

GW以降の医療状況、どうなるでしょうか?皆さんはどう予測していますか?

 

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