公開日：2023年03月03日

医師は今後「地域枠か一般か」でキャリアの２極化、分断化がより一層進んでいきそうですね。

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

地域枠医師の取り扱い上の現状課題について、みずほリサーチ＆テクノロジーズさんが３月２日に資料を公開してくれています。地域枠の医師に関しては今後どうなるのか、少しだけ資料読んでみましょうか。

～地域枠の現状と今後の論点～医師確保とキャリア両立のために

中身は今までの議論の簡単なまとめ、みたいな感じですが、やっぱり目についたのはこの図ですよね↓

令和５年以降も地域枠の医師が増え続けるという・・・今後将来的にはおそらく５０：５０くらいの割合で地域と一般枠の医師数は均衡に達するのではないでしょうか（６：４とか４：６とかかもしれませんがアバウトなイメージです）

そうなるとどうなるか・・・・まず間違いなく高度医療や専門医療は一般枠が、総合診療や慢性期医療は地域枠が、という医師の役割の分断化が生じるはずです。

医師の仕事内容に入学当時の選抜条件が影響してしまうような硬直的なシステムを作って本当にいいのでしょうか？

自分は間違いなくこの医師偏在対策のための地域枠という制度は日本の医師養成に関しては劇的な質の劣化をもたらす結果になる、そう確信しています。

自分が今中～高校生で医師になりたいと仮に思うなら、石にかじりついてでも一般枠で絶対入学すると思います。将来の生き方を強制される、選択肢が狭くなる、自分の思うような人生を歩めなくなる・・・・そんな選択したいですか？自分なら１２０％絶対選択しないと思います。皆さんのお考えはいかがでしょうか？

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