２０２２年時点での病院経営がいかに厳しい状況か、良く理解できる資料を２つご紹介します。
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
２０２２年現在の病院経営について、巷ではコロナ補助金でているからどの病院も潤っているんでしょ？って話が出ています。確かに補助金があるので黒字になっている病院はそれなりにありますが、逆に言えば補助金がなくなる来年以降病院経営を取り巻く環境は本当に厳しい状況となります。それが理解できる資料が二つありましたのでご紹介します。どちらもきちんと数字を提示してくれているのである程度正しい資料ではないかと思います。（自分の肌感覚としても概ね間違っていないと感じます。）
以下興味ある方は是非一読してみてください。
①一般社団法人日本病院会 より
2022度 病院経営定期調査結果報告
②独立行政法人福祉医療機構 より
病院経営動向調査の概要（2022年12月調査）
内容を読んだうえでの自分の感想は
①２０２２年現在の病院経営は収入が限界があり固定費が増加している現状では構造的に赤字になりやすい
②費用の大部分を固定費、具体的には人件費と設備などが占めており今後も減少する可能性は低い
③収入に関しては外来数はある程度持ち直しているが、病床運営に関しては依然として回復基調にはあるがコロナ前ほどではない
④今後病院経営を安定させるためには収入の多角化（在宅診療や自由診療）が必須であろうし、さらに補助金がある今だからこそ組織のリストラクチャリング（人減らしという意味ではなくて再構築の意味です）に取り組むべき
などが資料から読み取れましたよ。
正直かなり経営が厳しく、中途半端な方針で経営している病院は補助金なくなったら４，５年ですぐに淘汰されるだろうと感じました。（逆に言えばあと４，５年で病院買える立場にいればチャンスは増えるかも!(^^)!）
さてさて、皆さんは上記資料を読み込んで何が気になりましたか？もしよかったら教えてくださいね。また面白い資料見つけたらご紹介します！
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