「健康中国2030」の推進状況等、中国の社会保障の「今」がよくわかる資料ですね~資料提供:中国における健康産業の発展促進と市場拡大への展望 ~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
海外の社会保障の状況はいくつか定点観測しながら興味深く観察していますが、今回みずほ銀行さんから面白い資料の公開がありましたのでご紹介します。
2022年11月号 CHINA BUSINESS MONTHLY より
中国における健康産業の発展促進と市場拡大への展望~「健康中国2030」の取り組みと新たな政策~
資料自体は社会保障以外の項目も入っています。P7~15までが上記内容となっていますので皆さん是非一読してみてください。
自分が資料を読み込んで感じたことは
①長~中期的な視点から考えられている政策立案の緻密さと実行力の高さ
②制度の浸透速度が(日本の現状と比較すると)尋常ではないくらい早い
③「医療の産業化」の視点が日本よりかなり強い
という点ですかね。
皆さんは中国の社会保障制度は日本より劣っているでしょ?くらいの認識しかないのではないでしょうか?自分もそこまで高レベルとは思っていませんでした。
ただ資料にある通りの中期的な視座での改革が順次進んでいくと、既存のシステムのつぎはぎで対応している日本は、2040年頃には医療インフラという面では中国より医療後進国になる可能性もあるかも知れないな、そう感じましたよ。
日本の社会保障制度はこのままでいいのでしょうか??古くなり穴があき水が浸水しつつある船底を応急処置で直し航海を続けている「日本丸」、大丈夫でしょうか?穴をふさぐ努力は確かに重要ですが、今はもう船体を変える勇気が必要なのではないでしょうか?
今回の資料を読み、中国の先がどうなるかを考えることより、日本の将来への不安の方を強く感じてしました・・・・皆さんのご意見はいかがでしょうか?
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