公開日:2022年07月08日

旭川医大の医学部への進学を考えている学生さんは絶対これを読んでください~医学科・看護学科生対象「これからの旭川医大に関するアンケート」結果について~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

2021年7月に公開された旭川医科大学の学生さんのアンケートですが、中身を読んでちょっとびっくりしました。特に地域枠の学生さんの今後の自分のキャリアや進路についての不安感は・・・・読む限りめちゃくちゃ高いですね。

現在高校2年生や3年生で受験を考えている方は絶対このアンケート結果を読むことを強く勧めます。というか絶対読むべきです。その上で進路を自身で決断された方がいいかなと思いますよ。

自分が高校生なら・・・どんなに医者になりたくてもこの資料を読む限り絶対ここの地域枠にはいかないと思います。まずは一読を!

 

医学科・看護学科生対象「これからの旭川医大に関するアンケート」結果について

図書館使えないとかっていうのも学生のこと第一に考えてないですし・・・なんでしょうかね。特に気になった入試、地域枠や進路に関しての部分は抜きだします。個人的に気になったとこ赤文字にします。内情に関しても・・・

↓以下どうぞ

1-5 入試制度

・ 入試での不透明な集団面接の評価。入試科目に物理化学生物がない【医6】
・ AO の入試による入学者が多すぎる【医1】
・ 入試(主に面接)【医1】
AO 推薦の入局に関して曖昧な制度設計を行っていることが学生の不満を高めていると考えます。学生に誓約書を提出させている以上こそこそルールを変えるのはいかがなものかと思います。また、推薦入試のセンター試験や共通テストの最低点が余りにも低い学生がいるのも気になります。これらの点数と医師としての技量は全く関係ないと思いますが、基礎学力と学習習慣という意味で点数があまりにも低い学生は大学入学後かなり苦労している印象です【医5】
・ 入試について。前期試験と後期試験において、二次試験の科目が他大学の医学部と比べて極端に少ないところ【医1】
・ 北海道の学力水準を踏まえると仕方がないことかと思いますが、地域枠入試があまりにも低レベルすぎるように感じます。他大学では医学部に到底入ることができる学力ではないと思います。しかしながら、地域で従事することに難色を示す学生が多すぎると思います。道東道北枠は必要だと思いますが、札幌・旭川出身者が多数を占める AO 枠の意義が謎です。
地理的条件もありますが、情報及び思考があまりにも閉鎖的すぎです。道外を含めた他大学のことを知らない、知ろうとしていないように感じます【医6】
地域枠の拘束があやふやで実際に北海道の医療過疎地に貢献できるのか不明であるのに、入試において地域枠の枠数が多い点。より地域枠の制限を厳しくすると同時に一般の枠を増やすべき。地域枠の制限を強くし人数を減らす方がより人材不足への対処につながると思われる。
一般入試2次試験での理科2科目の導入【医1】
・ 入試の選抜方式の違いによる不平等感と学力差を減らすためにも、推薦方式の入試にも学力を図る筆記の二次試験を設けるべきだと思う【医1】
・ 大学の意義を考えると現状で十分にやっていけていると思っているが、やはり地域枠、AO 入試の割合が多く、門戸は閉ざされていると感じる。一般入試の入学者も札幌出身者が多く、大学の発展のためには持続的に道外の人材も育成することが必要と考える
【医6】
国際医療人枠について、その運用方針を明確に示していただきたいです。例えば、募集要項には「外部英語試験」の年1回の受験が義務付けられている旨の記載がありますが、どの種類の試験をいつ受ける必要があるのかをあらかじめ知らせていただきたいです。また、在学中の「海外留学等」も募集要項では義務付けられていますが、これについても詳細を早めに教えていただきたいです。英語試験や海外留学の事前準備には時間がかかります。
2020 年以降は COVID-19 蔓延の状況があったとはいえ、入学後に学生に対して国際医療人枠についての特段の説明は一切ありませんでした。現在の国際医療人枠の運用は、本学が掲げる「グローバルな医師養成に力点を置く医学教育改革」に反していると考えます。もっとも、今般の学長辞任で国際医療人枠自体の扱いが今後どのようになるかはわかりかねますが、学生の学びをより実りあるものとし、本学の更なる発展に寄与できる医師を養成するためにも、既に入学している学生に対して何らかの方針を示していただきたいです。
また、USMLE の受験についても、関心を持って自ら進んで学習をしている学生は少なからずいます。国際的に活躍できる医師を一人でも多く本学から排出するためにも、そのような学生に対して、情報提供や勉強への取り組みを支援する仕組みを作っていただきたいです。【医2】

 

1-6 地域枠制度

学生のうちに、研修医のうちに入局することを周囲が同調圧力している。毎年毎年地域枠に対する考え方が変わり、それが主観的に推移する
地域枠学生は初期研修(入学年度によって後期研修)を医大で行い、その後は都市部以外の北海道内で働くことという文書に対して契約したのであって旭川医科大学への入局を確約した訳では無いのに入局しないことを地域枠抜けと思われるキャリアプランと地域枠としての契約を遂行するためには旭川医科大学の医局への入局と相反してしまう場合の対応が書かれていない。【医5】
・ ao の学生に人権を【医5】

透明性が保てていない点で、入試システム・進路の入局のことについても同じことが言える。メンターシステムなどもあるが、推薦や AO で入った学生は入局を義務付けられているのか、義務というほどでもないのか、皆が曖昧にしておりよく分からない。枠の意味としては、北海道で医療に従事する者を育てることだと思っていた入学者が多いと思うので、どうなのか知りたい【居4】
入試で地域枠を設けるのは良いが(私もそのおかげで入学できたので)、入学後に「何としても大学に残らせよう」という雰囲気が強く、もともと残る予定だったにもかかわらず、その主張・強制感が強すぎて、プレッシャーや恐怖を感じています。プレッシャーを与えるような「残るよね、残ったらいい研修がうけれるよ」といったざっくりかつ圧力的な主張だけではなく、実際に地域枠の先輩方が「どのように」「どういった思い
で」医療者として働いているのかを知る機会を設けていただきたいです。【医4】
・ 医大の関連病院に残そうとする意向が強すぎる。【医3】
・ ポリクリ回ったときに入局を前提に話をされるのはあまり良い気分ではありません。入局する人もいればそうじゃない人もいるということをわかって欲しいです。【医5】
地域枠に契約書に書かれていない縛りを課すのをやめてほしい。せめて札医のように初期研修の2年は自由に選びたい。【医6】
・ 旭川医大に対する縛りが強い印象を受ける。【医4】
地域枠制度があいまいで、義務年限が初期研修の 2 年間とされているにもかかわらず後出しで入局を強要してくるパワハラ的なやり方に疑問を持っている。メンター制度も実質機能していなく、メンターによって言うことがバラバラで、学生は混乱させられるだけ。大学に対して不信感を募らせている学生がたくさんいることが問題だと思う。【医5】
地域枠制度の説明が入学前、入学後、卒業前と時期によって変化してゆき、大学や医局にとって都合がいいように解釈されていると感じます。入学時の宣誓書には入局の必要性については言及されておらず、地域枠の義務年限も明記されておりません。部活の先輩や実習中に情報を集めて、どのようなキャリアプランを描けるのか独自に理解するしかなく、解釈の余地が多い宣誓書はトラブルの原因となっていると思います。
初期研修を市中病院で行いたい学生はある程度いると思うので、入局しないと市中病院で初期研修ができない暗黙のルールは、ルールとして入学前の宣誓書に明記するか、廃止すべきだと思います。例えば札幌医科大学では、初期研修 2 年間は入局せずに市中病院での研修が可能であると聞きます。卒業前に専門科を決めることができる人もいれば、決めきれない人もいると思います。地域枠の学生にキャリアプランをしっかり示して、暗黙のルールで学生に制限を課すのはやめるべきだと強く感じます。【医6】
AO 入試について。私が受験し入学した北海道 AO 入試には 2 年間の初期研修を大学病院及び関連病院で研修を行い、北海道の地域医療に貢献するという条件であった。私はその内容で承諾し誓約書を書いた。(現在の AO 入試の条件では入局をするという文言も含まれているのは承知している。)しかし私が入学した時の AO 入試ではそのような文言が付けられていない。にもかかわらず入局を強制するというのは誓約書の内容とは異なり、私たちにとっては重大な問題だと思う。
実情として地域枠の学生は飽和していると思う。今の 6 年生は半分以上が地域枠であり全員を関連病院だけで回すのには限界があり、大人数での研修では個々人の研修の質が下がるのではないかと考える。ぜひ入局を強制するという縛りを緩和し、地域枠にも入局という単一ではなく、多種多様な進路選択ができるように改善してほしい。【医4】
地域枠学生に対する説明の不足。受験時にも入学時にも実習開始前後にも何も説明がありません。先輩方からのお話でしか実際を聞く事が出来ないにも関わらず、その一方で、地域メンター制度が作られ、混乱しかないです。大学として何を求め、どのようにしてほしいかを明確に説明してくれないと、大学のために働こうという想いも湧きにくいと思います。【医5】
・ 地域枠学生への入局の圧力。入学時の契約書には卒後 2 年の研修を旭川医大の指定する病院で行う、とあるのみで、入局の強制についての明言はない。だが何故か入学後には入局することが暗黙の了解となっている。【医6】
AO 入試で入学する際の誓約書に「初期研修の 2 年間は大学で行う」ことしか書いていなかったと思いますが、入学してみたら入局が条件となっていて話が違うと感じました。これに関しては今も納得していません。それなら初めからそうと書くべきだと思います。
こういうことをされては大学に対して不信感しか生まれません。また条件を破ろうとする先輩が出てくるのも納得してしまいます。条件を破る先輩が出たことを批判する先生方もいるようですが、そもそも大学側が提示していた条件が違うこともその一因ではないでしょうか。
暗黙の了解的にルールを作るのではなく、はっきりとルールを作ってください。【医6】
一方で、学生(特に地域枠)に対して脅迫まがいの言動をする教員がいることも問題である。以前全員の講義の時間を使って、地域枠学生に対して「入れてもらったんだから自分の希望する診療科を変えてでも大学に恩返しすべき」と熱弁した教員がいた。その割に、地域枠学生は入学後の成績がいいというデータを提示。入れてやった、という思いが見え見えなのに都合の良い解釈をしていて何を言いたいのかわからない。全員の時間を奪ってまでする話だったのか今も疑問が残る。
ついでに言えば、本学の地域枠制度についても納得できない点がある。他大学では◯年の義務年限と明確に定めているのに、本学では誓約書であえてぼんやりとした書き方をし、入学後に「入局は必須です」と突きつける。入局後何年働くのが義務なのかと聞けば、「国内留学は可能です」という支離滅裂な回答で、暗に一生縛り付けることを伝えてくる。こういう話をあちこちから聞くため、本当に学生・医師を大切にしているのだろうかと疑問に思う。学長の方針なのかはわからないが、外部からの取材に対して「うちの地域枠は学生が自主的に残る仕組み」などと豪語するのなら、このようなやり方で縛りつけるべきではないと考える。厚生労働省で出している新たな地域枠の定義においてでさえ、離脱・中断の条件を明確にして、各人のライフプランを大切にしながら義務を果たせるようにすべきと提案されている。学生時代 6 年、初期研修 2 年と道は長く、その間に何が起こるかわからないからこそ、ぼんやりとした、それぞれで解釈が分かれるような制度ではなく、期間・離脱条件等をもっとクリアなものにしてほしい。
上記の熱弁した教員などは、離脱する学生に対して怒りをあらわにしていたが、はなから離脱するつもりで入学した人はほとんどいないと思う。むしろ、入学後に上記のような脅迫をされることで、大学への信頼がなくなり、そこに軋轢が生じているような気がする。「私たちの頃はみんなが入局必須で」とおっしゃる先生方も多いようだが、日本全体で見ればそういう時代は終わりかけている。そんな今こそ、新生旭川医大から新しい医師確保の仕組みを作っていくのはどうだろうか。学生・大学が手を取り合って、よりよい医師人生・よりよい地域医療を築いていけるよう互いに歩み寄れば、旭川医大のますますの発展につながると思う。【医4】
・ 卒後大学に残るのを強制するような制度になっている。内部ルールで縛り付けるのではなく、しっかりと正式にルール化するなどすればよいのでは。明確にルール化していないにもかかわらず少しでも外に出ようとすることさえ許さないようなことはそもそもおかしい。【医6】
ao 入試で入学した場合に、なぜ入局しなくてはいけない制度になっているのか。この条件は入試前の段階で説明がなかった。2016 年入学までは初期研修 2 年間を医大でとしか書いておらず、誓約書の文言に書いていないことを強要されることが当たり前となっている現状に納得がいかない。【医6】
・ AO 入試で合格した学生の進路について。入学時に誓約書を提出したことは事実だが、その中に卒後の進路に関して具体的な年数、条件は記載されていない。にも関わらず入局が半ば強制され、初期研修終了後も複数年にわたり旭川医大に残らざるを得ない現状には強い違和感を感じる。この現状・圧力について暗黙の了解として済ますのではなく、しっかりと根拠を明示した説明を強く求める【医5】
地域枠制度の不透明さ。契約書類と強要されることの相違がある【医6】
・ 地域枠制度が不透明さ。【医6】
卒業後の進路を入学時点で縛る制度を見直す必要と詳細の記載がないことが問題である。後期研修終了とはどの時点を示すのか?どのような待遇なのか?など将来職場を限定する効力を持たせているにもかかわらず十分な説明が、入試資料にも、入学後にも説明がない。非常に無責任な対応だと感じる。また、自分の専攻科を決めていくなかでここの病院で研修を行いたいと強い希望がある場合などは、確約書の縛りの限りでなくするなど変更を可能にしていただきたい。卒業後の研修期間は、その後の医師としての技量を作る大事な期間であると思うので、もう少し融通の利く制度として頂きたい【医2】

 

1-7 進路支援

・ 道外出身者に就職する者に対しての援助が少な過ぎる。卒業生のネットワークのようなものもない。どうせ道外に出るのなら、恩を売っておいた方が後々戻ってくることもあるのでは。都心の病院で経験をつんだ医師が旭川に戻ってくることは大きなメリットになると思う。先生方も旭川近辺しかしらない人が多い為、外に出るという選択肢を中々提示しない。視点が狭いと感じることが多い。全体的に風通しが悪く、今回の学長の問題から学生生活の細々としたことに至るまでその気質を強く感じる。開示されないものも多い。意思決定までのプロセスしかりテスト結果しかり【医4】
・ 研修医制度(特に地域枠学生に向けて)についての説明。今実習生ですが、支援課からや大学からの将来への説明が手薄いと思います。臨床研
修センターがどういう考えなのか。外病院で研修を行うにはどうすればいいのか。どこの科に入局すればどこの関連病院に行けるのか。など、先輩方に自分から積極的に情報を求めないといけない状況です。もちろん、自分の将来の事なので自分で動かなきゃいけないのは重々承知していますが、あまりに閉鎖的だと思います。もっとオープンに様々な情報の開示を求めます。
メンター制度も始まっており、地域枠学生をフォローしようと大学側が動いて下さっているのは感じていますが、実質的には機能していないと思います。低学年と高学年を一緒に集めても、悩みなどは違います。【医5】
・ 進路【看1】
・ 学年担当の教授以外に、臨床医学講座の教授が数人ごとのグループを担当として受け持ちキャリア支援を行うということを入学時に聞いたが、そのようなことは一度もなかった。しかしとても良い制度であると感じるためぜひやってほしいと思っている。将来の診療科などキャリアについて知る機会は多いに越したことはないと感じるからだ【医3】
・ 進路サポートについて。旭川医大は数々の特別枠が存在するのにもかかわらず進路指導やキャリアガイダンスが全くありません。実施されるとしたら一体いつになるのかも説明がありませんでした。一度、説明の機会を設けていただきたいと思っています。
医学研究や診療科の魅力を伝える講習会不足。外科、救急などの講習会はよく学生メールで拝見しますが、その他が少ない様に感じます。学生のモチベーション向上につながりにくいと感じます【医2】
地域枠だけでなく一般枠で入った学生に対するキャリアサポートもしていただきたいです。進路相談をする機会が全く無く、つらいです【医4】
・ 進路について相談したいと考えた際に、誰に相談すべきかがわかりにくいです。担任制も二年生までとお聞きしていますが、それはどのような基準やプロセスのもと決まっているのかがいまいちよくわかりませんし、四年生まで担任がいてはだめなのかなと思うことがあります。【看2】

 

 

・・・・医学生さんの悲痛な叫びに心が痛みます。中期的には必ずメスの入る問題だとは思いますが、現在の高校生にとっての自衛策は例え医学部で入りやすかったとしても(どの大学でも)地域枠では行かないことしかないんじゃないかと思いますよ。卒後の5年~10年の医師としての一番大事な時期に選択肢がなくプアな研修しか受けられなければ・・・・そこから這い上がるのはかなり難しいですよね。皆さんはこの実情を切実に訴える文章を読んで何を感じますか?

 

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