公開日:2021年10月18日

訪問看護のレベル、あなたはどこに該当しますか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

訪問看護師さんって本当に一人一人のレベルがかなり異なり、初心者もいればこれぞ生き字引!!っていう人まで本当に様々です。自分が考える訪問看護師さんのレベル、大体の階級で4つにグループ化してみましたが皆さんはどこに該当するでしょうか?よければ後で教えてくださいね。

 

フレッシュマン(30~40%くらい)

・一人で訪問看護に行ける

・患者さんが言ったことを理解しアセスメントを行い、患者さんの問題点を上のスタッフに報告することができる

・緩和ケアに関しての最低限の技術、知識があり、患者さん家族ときちんとコミュニケーションが可能

・在宅医やケアマネの業務をきちんと理解している。

チーフ(40~50%くらい)

・他のスタッフが何らかの事情で行けない患者さん宅の訪問看護も可能

・患者さんが言わないことも気がつき、患者さんのみならず家族の問題点もアセスメントし解決することができる

・一定レベルの緩和ケアの看護が可能。具体的にはスピリチャルケア、フィジカルケアなどを中心とした患者さんのケアが可能で、麻薬、その他緩和ケア提供に必要な薬剤についての知識があり自己の判断で調整ができる。(もちろん医師に確認は必要だが)家族のケアも可能。急変時の対応も可能。

・地域の在宅医やケアマネがどの程度いるのかを理解し、その人にあうであろう事業所を紹介できる

リーダー(10%)

・1回の訪問で他の訪問看護師が気がつかなった問題点もアセスメントできる

・患者さん家族の問題点をアセスメントし解決のために他職種に働きかけることができる

・高レベルの緩和ケア提供可能。上記チーフレベルのケア提供が可能でさらに病状の予測に基づいた準備ができる。在宅でのフィジカルアセスメントが高いレベルで可能。訪問頻度も状況に併せて変更することが可能。在宅医や他職種が気がつかない点、至らない点もフィードバックできる。

・在宅医やケアマネに現状と将来に対しての情報を発信でき、患者さんに関して医療面、社会面などを整理して議論ができる

エキスパート(上位2%)

・精神~緩和ケアまで全領域の訪問看護が高レベルで可能

・今後患者さんに起こるであろう身体的、社会的問題点をあらかじめ考えアセスメントし、予測、その解決のための準備が事前にできる

・最高レベルの緩和ケアが実践可能。ケアが必要な患者さんの今後の病状の変化を予測しACPを実践できる。かつそれに基づき多職種、在宅医、病院に働きかけ病状変化時の対応がきちんとできる。看取った後の患者さん家族のグリーフケアまで考えて現在の患者さんの緩和ケアを実践できる。スタッフのグリーフケアもきちんと実践できる。

・在宅医やケアマネなどの他職種を、ある程度自分の思うようにコントロールすることが可能

 

さらにこの上には生き字引みたいな人もいますが、それは例外中の例外ですかね・・・一般的にはリーダーレベルの訪問看護になるまで5年程度の集中的な実践、経験は必要なんじゃないかなと個人的には思います。

皆さんはどのレベルにあてはまるでしょうか?まぁでも上記は遊びでつくってみてものだからあんまり真剣に考えないでくださいね~

 

 

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