公開日：2021年10月01日

２０２２年、令和４年度診療報酬改定の基本方針について

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

来年度に診療報酬改定があるのは医療者なら誰しもが知っていると思います。これまで国の医療政策は診療報酬を改定することにより、医療機関をどちらの方に誘導するか決めてきましたし、その流れはこれからも大きくは変わることはないでしょう。

ということで診療報酬改定の一連の流れをきちんと理解しておくことは、単純に目先の問題（改定で医療機関の経営がどうなるのか）を考えるだけではなく、長期的なスパンで国が医療をどうしようとしているのかを理解するために非常に有用です。

今回ちょっと前ですが９月２２日に第145回社会保障審議会医療保険部会が開催され、その中で上記のように「令和４年度診療報酬改定の基本方針の検討について」という資料が提示されました。

短い資料ですので下にだしてみようと思います。興味ある方は是非一読してみてください。

大項目としては以下の４つがひとまず挙げられているのでこれらがメインの話になることはまず間違いないでしょう。

●新型コロナウイルス感染症をはじめとする新興感染症等に対応できる医療提供体制の構築

●健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現

●患者・国民に身近で、どこに住んでいても適切な医療を安心して受けられる社会の実現、医師等の働き方改革の推進

●社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和

この中で微調整しながら議論が進んでいくと思いますが、地域医療構想の進展やオンライン診療の是非などがどのように影響を与えていくのか、本当に楽しみですね。個人的にはこんな感じになるのかなという予想はありますが、皆さんも自分なりに予想してみてください。何回か繰り返し診療報酬改定をきちんと定期チェックしていくと、予想の精度も上がっていきますよ！

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