公開日:2021年01月20日

コロナ感染による自宅療養者に、在宅医療をもっと活用すべきでは??

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

コロナ禍による重症~中等症の患者さんへの対応のため病床が逼迫し、全国的に自宅待機者への医療が問題になりつつあります。12月にもちらほらニュースになっていましたが、1月現在でも自宅療養中の患者さんの突然死が話題となっていますよね。

個人的には病院に入院しようがしまいが、感染症で苦しんでいる患者さんへの医療へのアクセスは担保されるべきで、そのためにも自宅療養者への在宅医療者の活用はもっと本格的に検討する必要があるのではないかと思っています。

現状は保健所のスタッフさんが自宅療養者への窓口となり諸々の連絡調整をされていますが(本当にご苦労様です)、せめて医療面での負担だけでも在宅医療チームが引き受けてあげればだいぶ保健所の負担減になりますし、何より患者さんにもステロイド投与や場合により抗生剤投与、酸素使用などの選択肢を自宅でももつことができます。医療者が来てくれること、それだけで安心して生活できるようになる患者さんも多いでしょう。心理面での負担感軽減効果もはかり知れません。

当然医師のみでなく訪問看護師も必要ですし、在宅医療チームを設置するハードルは高いことは高いですが、中~長期的なスパンで考えるとそのような仕組みを作っておいたほうがコロナ流行が鎮静化後、さらに再流行した時にも医療崩壊することなく対応ができるはずです。

 

医師や看護師に関しては通常の在宅医療からは切り離さないといけないためストレスもかかりますし診療上の負荷もかかりますが、それでも十分な金銭的補償をしてあげることでそのようなチーム結成は不可能ではないと感じていますがいかがでしょうか?

自分ですか?もし札幌市内で在宅療養者への支援を在宅医療者がするようになれば、宮の森、円山、山の手地区の患者さん、診療所近くの地域の患者さんからまずは診療するのかなと思いますよ。

 

苦しむ自宅療養者に在宅医療者の活用を!皆さんはどう考えますか?