訪問診療、訪問看護は、<結果が全て>の医療とは異なります。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
先日診療していた患者さん、最後まで在宅で、との希望で関わらせて頂いたいたのですが、医療側の問題、介護側の問題、家族の問題など様々な要因が重なって結局は最後は自宅ではなく病院に入院の上最後を過ごすことになってしまいました。
本人の強い気持ちを良く知っていたため「本人の希望通りに過ごせてあげずに申し訳ない・・・」と強く感じていましたが、その後看取った後にご家族から「本人も感謝していたので最後は病院でもよかったと思います。自宅でできるだけ過ごせてわがままもあれだけ言って、それを皆さんが支えてあげたこと、本人もよくわかっていました」とのお言葉を頂きました。
・・・・この言葉を頂くまでは、自分の意識として、結果が病院で亡くなることとなってしまったので本人の意思に沿えなかった、という想いが強かったのですが、そうではなく、結果はそうではなくても、プロセスが本人を満足させてあげられるものであれば、一定の満足はしてもらえるんだなという安堵の気持ちになりました。
<自宅でなくなりたい>・・その患者さんの希望のために頑張って訪問診療や訪問看護をするけれど、結果には様々な因子が関わってくるため絶対全てが目指す結果となることはありません。ただ努力したその過程は決して無駄ではなく、その過程で患者さん家族が救われることもある、そのことを今回改めて再認識しましたよ。
病院ではとかく医療は<結果が全て>となりがちですが、在宅の世界では結果はもちろんです、何よりプロセスが重要です。日々自分のできる範囲の努力を継続して続けていきたいと思っています。
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