厳しさを増す医療機関経営の今後について【賞与支給無事終了！】
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
巷では医療機関の経営がコロナ禍によってさらに厳しくなっていると噂されていますが、現実経営側から考えると確かにそうですね。
感染対策はもちろんのことですが、現状患者さんが増えすぎても減りすぎてもどっちに偏っても困ります。さらに何よりスタッフ管理の問題が一番です。勤務が厳しすぎると疲弊してしまうし、かといって遊ばせておく訳にももちろんいきませんよね。
どの程度の負荷が事業所として耐えられるのか、これからの医療機関経営は外部環境の変化を予測、理解しつつ、さらに自法人の実情をきちんと理解して運営していくという難しい綱渡りを強いられます。
売り上げに関しても、価格設定ができる訳ではないので利益率などたかが知れています・・・今年の冬は体力がない医療機関は賞与を満額支給するのが難しい状態となったところもあるかと思いますが、今回そうなればしばらくその医療法人の経営体質はほぼ変わらないと考えていいのかなと思います。
当院は賞与は７月と１２月の年２回と決まっているのですが、本日無事支給することができました。法人規模が大きくなってくると賞与の総額もかなりのもので、賞与１回で●千万円以上を支給していることを経理担当と再確認しその額に驚愕しました！！
医療機関経営の根本にかかわることがあった時でもきちんと職員さんに給与と賞与を確保してあげなければ・・・との思いが今年の冬はさらに強くなり、少ないながらも内部留保の積み上げを継続していきたいと思います。個人資産もわずかですがあるのですが、法人の経営規模に比べれば雀の涙程です・・・まぁそれでも経営上の問題があった時にはまっさきに職員さんの給与や賞与支給のために崩すことになるのでしょうから、しばらくは個人でも贅沢は厳禁ですね。
今後医療機関経営は内部、外部環境ともにますます厳しさを増していきます。きちんとした経営方針や理念がないと生き残っていけない時代がすぐそこまできているな、さらにただ生き残るだけでは不十分で、きちんと地域に求められている医療機関としての役割を追求しなければだめだな、と再認識しましたよ。
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