公開日:2020年10月12日

病院の退院調整のMSW、看護師さんは退院後の在宅生活もできれば確認してもらいたいですね

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

病院から退院してくる患者さん、おそらく現在はどの在宅クリニックもかなりきつきつでも頑張って診療受けていると思います。最近では4,5月の全く退院時カンファしない!という状況から、できる範囲で、工夫しながらでもいいので退院時カンファはやっぱりやったほういいよね、っていうコンセンサスができつつあるのかカンファレンスの機会が多くなってきました。

そんな病院での退院時カンファレンスですが、多くの場合ケアマネさんとMSWさんがカンファレンス前に色々相談しある程度のブループリントを描いた状態で話が始まります。

この時に調整するメインのお二人が、どこまで患者さんの在宅生活における医療や介護を想像し準備できるのか、知識と経験と情熱が求められますね。

 

ケアマネさんは在宅の現場はよくわかっているので、終末期の患者さんやALSの患者さんなど医療的な要素が大きく占める患者さん以外のケースでは全く問題ないことが多いですが、病院の退院調整看護師さんやMSWさんには「実際の在宅医療や介護の現場の経験不足」からくる、ちょっとした違和感(大きな違和感の場合もありますが)が拭えない事前調整になっていること、ちょくちょくあります。

退院調整看護師さんや病院のMSWさんが知識や情熱をもっているのはよくわかるのですが、いかんせんどうしても「現場」での経験値不足はまだまだ解消されてはいませんね・・・・

 

個人的なお願いとしては退院調整看護師さんやMSWさん、昼休みでも午後の空き時間でもいいので退院調整した患者さんの生活がどうなっているのか、一度は足を運んで確認してもらいたいと思います。事前に想像していた状況と現在の状況がどうなのか、カンファレンスで調整できたこと、できなかったことはなんなのか、一例一例振り返ることが自分の血肉になっていくはずです。現在このプロセスをきちんと組織だって行っている病院は札幌市内には残念ながらないですが、今からでも是非やってほしいなと思います。

その経験が必ず次の調整に生きてくる、そうなれば在宅患者さんや在宅医療者から病院自体のみならず退院調整看護師さん自身やMSWさん自身が信頼され、さらに入院したい患者さんが紹介される・・・そんな好循環が生まれると想像できませんか?

 

他人や他の組織がしていなくても、やるべきこと、やった方がいいことは積極的に取り入れチャレンジする、そんな退院調整看護師さんやMSWさんが札幌に増えることを願っています。

 

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