公開日:2020年10月06日

北大の敷地内薬局選定の闇~なの花薬局がなぜ選ばれたのか?~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

北大の敷地内薬局、諸々事前に得ていた情報では〇インさんが選定されるのではないかと考えていましたが、結局はなの花薬局さんになったのですね。皆さんご存じだったでしょうか?

現状なの花薬局さんはこんな提案を北大にしているようです。(道新さんより)

北大に留学生宿舎建設 敷地内薬局と併せ提案 なの花北海道

「北大敷地内に調剤薬局を開設する事業者を決める公募審査で、優先交渉権を得たメディカルシステムネットワーク(札幌)傘下の「なの花北海道」(同)が、薬局と併せ北大の留学生宿舎の建設を計画していることが分かった。建設費は約13億円で、着工や完成時期は未定。宿舎建設を提案したのは同社のみで、審査ではこの点も評価につながったとみられる。

 北大の内部文書などによると、同社は2018年8月下旬に実施された公募の2次審査で、192人が入居できる8階建て宿舎の建設を盛り込んだ企画提案書を北大に提出した。建設費は12億8855万円で宿舎の管理や運営も同社が行う内容。建設地の賃料を年間3660万円と算出し、薬局建設地の賃料と合わせ同4320万円を北大に支払う。建設場所や敷地面積、宿舎の延べ床面積についての記載はなく、同社は取材に対し「お答えできることはない」としている。」

 

この薬局の選考過程、自分の知っているところでは件のなの花さん以外ではアインや日本調剤さんも参加していたはずですが、誰が主導で、どんな理由でなの花さんが選ばれたのかが全く公開されていないのが闇の部分となっています。公的施設でこんなことあっていいんでしょうか?

 

さらに道新さんより

薬局開設巡り北大が調査 審査過程の疑念受け

「北大は5日にも、大学敷地内に調剤薬局を開設する事業者を選ぶ審査過程に関する内部調査を行う。応募した事業者や選考委員らから審査に対して疑念の声が上がっていたためで、今月中に結果をまとめる。

 公募は2018年7月に実施。薬局と併せて留学生宿舎の建設を提案したメディカルシステムネットワーク(札幌)傘下のなの花北海道(同)が今年7月、事実上の事業者となる優先交渉権を得た。・・・・」

 

 

まあ当然といえば当然ですよね。今後公的病院や施設における敷地内薬局の是非、選考過程については議論が巻き起こることは必至だとは思います。内部で誰が主導してどのようなメリットがあると判断してなの花さんを選定したのか、今後公表される資料を少し注視してみていきたいと思います。

 

個人的には北大の敷地内薬局さんが在宅医療にどのような影響をもたらすのかが気になります。なの花薬局さん自体は在宅にもとても理解があり、早期から在宅医療や在宅緩和ケア取り組まれている薬局さんなので決してマイナスの影響はないと考えていますが、地域での在宅医療の提供体制がどのように変化するのか、よくよく考えていきたいと思いますよ。

 

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