公開日:2020年06月29日

ルールを知らない在宅医療者、最近増えていませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

小さめの規模の訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所が今もたくさん新しくできてきて、患者さん毎に色々な事業者さんと一緒に在宅医療を提供しています。もちろん10年スパンで長く活動している事業所さんは阿吽の呼吸で業務ができますが、事業所さんによってはこちらの意図が中々伝わらなかったりするので、そんな時はこちらからこまめに連絡調整をしたりしています。(主に診療同行の看護師さんやMSWさんがしてくれていますよ)

さてそんな現状ですが、ちょびっと気になることは在宅医療の基本的なイロハ、ルールを知らない人もどんどん新規に入ってきて学ぶ前にプレイヤーとして活動している、という点です。

例えば病院で考えるなら・・・看護師さんなら、申し送りをした後に点滴詰めるのならば、点滴詰める時に必ず確認することなどを先輩から教えてもらったりしますよね?体交やサクションする時に気をつけることはなにか?または例えばですがケモの時のルート確保の時に気をつけること、点滴中に観察すべきこと、化学療法の副作用の有無のチェックなど、一通り医療行為に関連することはまずは横でみながら学んでから、その後自分がプレイヤーとして実践していくことになるかと思います。

まずは見学→そして学んだあとに実践、というのがあるべき姿かと思いますが、最近の在宅医療の現場では在宅医療の基礎的なルールもわからないうちに実践者として活動している人が増えているのかな?と感じています・・・

基本的なルールを知らないまま医療をしていると必ずトラブルにつながりますし、何より一緒に働いている多職種からの評価も高くはなりません。一度そのような評価がついてしまうと、後々長いスパンで考えた時にその人にとっては決して高評価にはならないでしょう。

 

ここでいう在宅医療の基礎的なルールというのは決して難しくはありません。医療と介護保険の基礎的な知識、多職種の役割の理解、自分の職種がすべきアセスメントと医療の提供、そして他職種へのフィードバックの仕方、看取りにむけての基本的な考え方やコミュニケーションスキル、などなど・・・どれも真面目に在宅に向き合っている事業所なら、管理者がいるのなら、時間さえかければゆっくりと学んでいくことができると思います。

在宅医療のルールを知らないと、損をするのは患者さん家族のみならず医療者自身にもなります。是非基礎的なゲームのルールを知ったうえで在宅医療の実践者になってくださいね。

 

2019年の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

2020年5月から北区、手稲区でも訪問診療開始します→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらこちらをどうぞ!

当院の診療所、もしくは法人内の訪問看護ステーションで働きたい看護師さんも随時募集しています→こちらをみてご連絡ください!

在宅医療の現場で働きたい、患者さんに関ってみたいと考えている方募集しています。資格は問いません。→こちらをどうぞ!